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アマゾンの株価が新たな最高値に達し、大きなニュースの週を締めくくる

アマゾンの株価が新たな最高値に達し、大きなニュースの週を締めくくる

トッド・ビショップ

ジェフ・ベゾス
アマゾンCEOジェフ・ベゾス。(GeekWireファイル写真)

アマゾンは今週、中東の電子商取引会社Souq.comの買収、新たな実店舗型小売コンセプトの発表、採算の取れない買収の1つを中止、コールセンター技術への進出など、いつも以上に多くのニュースを世に送り出しており、ウォール街もアマゾンの動向を好感しているようだ。

シアトルを拠点とする同社の株価は本日の取引で新たな高値を更新し、本稿執筆時点で1.5%以上上昇し、1株当たり889ドルを超えた。

CNBCによると、バークレイズが今週、アマゾンの投資対象に加わり、目標株価を1株1,120ドルに設定したことで、アマゾンの株価はさらに上昇した。同行は、今年のアマゾンの収益が予想を大幅に上回り、最終的にその価値が1兆ドルに達すると予測している。

バークレイズのアナリスト、ロス・サンドラー氏は顧客向けメモの中で、「AMZNは時価総額1兆ドル企業の最初の1社になる可能性が高い。我々の見解では、それはいつになるかの問題であり、起こるかどうかの問題ではない」と述べた。サンドラー氏は、同社の消費者向けインターネット、クラウド、エンタープライズテクノロジー、IoT(モノのインターネット)、そして動画分野における取り組みを例に挙げた。Marketwatchによると、Loop Capitalも同様にAmazonのカバレッジを開始し、目標株価を1株あたり1,100ドルとしている。

アマゾンの株価は今月4%以上上昇しており、この急騰により、創業者兼CEOのジェフ・ベゾス氏は今週、ブルームバーグの推定でビル・ゲイツ氏に次ぐ世界第2位の富豪となった。ベゾス家は今週、最新の慈善活動として、シアトルのフレッド・ハッチンソンがん研究センターへの3,500万ドルの寄付を発表した。これは同センター史上最大の単一寄付となる。

アマゾンに対する強気な見通しは、1999年にバロンズ誌が「アマゾン・ボム」と題した、同社の終焉を予言した象徴的な記事とは対照的だ。今では「アマゾン・ブーム」の方が近いかもしれないが、時価総額が1兆ドルというのは依然として大きな飛躍だ。同社の現在の時価総額は4250億ドルだ。

最新情報:アマゾンの株価は、日中最高値の890.35ドルからは下落し、886.75ドルで取引を終えたが、それでも終値としては過去最高値となった。