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EU規制当局は、アマゾンのiRobotとの契約は「競争を制限する可能性がある」と指摘

EU規制当局は、アマゾンのiRobotとの契約は「競争を制限する可能性がある」と指摘

テイラー・ソパー

(iRobotの写真)

ルンバの製造元であるiRobotの株価は、欧州委員会がアマゾンによる同社への17億ドルの買収提案は「ロボット掃除機市場における競争を制限する可能性がある」との見解を示したことを受けて、20%近く下落した。

規制当局は、アマゾンが競合他社によるロボット掃除機のマーケットプレイスでの販売を阻止したり、アクセスを制限したりする可能性があると述べた。

委員会は7月に調査を開始し、2月に最終決定を下す予定だ。

アマゾンは、懸念に対処するためにEU規制当局と協力していると述べた。

「他の掃除機サプライヤーとの熾烈な競争に直面しているiRobotは、実用的で独創的な製品を提供しています」とAmazonの広報担当者は声明で述べた。「AmazonはiRobotのような企業に、イノベーションを加速させ、重要な機能に投資しながら消費者にとってより低価格を実現するためのリソースを提供できると考えています。」

アマゾンは2022年8月にiRobotを買収することで合意した。これは、シアトルに拠点を置くこのテクノロジー大手が、消費者向けロボット分野での事業拡大を目指す広範な取り組みの一環である。この取引は、米国連邦取引委員会(FTC)の調査対象にもなっている。

アマゾンとiRobotは7月、ロボット掃除機メーカー「ルンバ」の継続事業に必要な新たな2億ドルの融資を相殺するため、アマゾンの買収価格を15%引き下げることで合意した。

ロイター通信が、EU規制当局がアマゾンの買収を承認する予定であると報じたことを受けて、iRobotの株価は金曜日に急騰した。