
ヘッジファンドの第一人者デビッド・アインホーン氏がマイクロソフトから撤退、株をAロッドと比較し、Windows 8を「失敗作」と評す
ジョン・クック著

かつてマイクロソフトのスティーブ・バルマー氏の辞任を求めたこともある、率直な意見を述べるヘッジファンド運用者のデビッド・アインホーン氏が、7年間務めた同社から正式に撤退した。
アインホーン氏はパートナーへの書簡の中で、苦境に立たされた野球選手アレックス・ロドリゲス氏に例え、同社株を売却した理由を説明した。また、保有期間中、株式市場をわずかに上回る「1桁台の高リターン」を達成したと述べた。
彼はこう書いている。
2006年、私たちはマイクロソフトをA・ロッドに例えました。当時は褒め言葉でした。2013年現在でもこの比較は適切ですが、もはや褒め言葉ではありません。Windows 8は失敗作のように見え、10年にわたる経営の失敗により、マイクロソフトは縮小企業になるリスクにさらされています。アクティビストが株価を押し上げ、長期保有期間中、市場をわずかに上回る年率1桁台後半のリターンで売却する機会を得たことは、私たちにとって喜ばしいことでした。
2年前、ニューヨークで開催された投資カンファレンスで、アインホーン氏はバルマー氏の「継続的な存在がマイクロソフト株にとって最大の懸念材料だ」と述べた。マイクロソフトの株価は今年に入ってから18%上昇しており、過去12ヶ月間では5%上昇している。
アインホーン氏がマイクロソフト株から撤退した背景には、バリューアクト・キャピタルが取締役就任を迫っていることが挙げられる。長年のアナリストであるリック・シャーランド氏は、「マイクロソフトが株主価値を最大化できなかったことへの不満を考えると」、取締役就任の可能性もあると指摘した。このニュースは、マイクロソフトがSurface関連で9億ドルの損失を含む大幅な業績未達と、最近の経営陣の再編を行った後にも伝えられた。
以下はBusiness Insider経由のアインホーン氏の手紙全文です。
ValueWalk.comによるGreenlight Capital 2013年第2四半期株主レター