
マイクロソフトリサーチのリーダー、ジャネット・ウィング氏がコロンビア大学の新職に就く
トッド・ビショップ著

マイクロソフトリサーチのコーポレートバイスプレジデントで著名なコンピューター科学者のジャネット・ウィング氏は、レドモンド社を退社し、7月初旬よりコロンビア大学のデータサイエンス研究所を率いる予定である。
「ジャネット・ウィング氏はコンピュータサイエンスの研究と教育の世界の先駆者であり、彼女が大学の学術指導者チームに加わることは、この分野での私たちの研究の継続的な拡大を反映しています」と、コロンビア大学のリー・ボリンジャー学長は本日ウィング氏の異動を発表し、述べた。
ウィング氏は、カーネギーメロン大学のコンピュータサイエンス部門長を2期務めた後、2012年にマイクロソフトに入社しました。2007年から2010年までは国立科学財団(NSF)のアシスタントディレクターを務め、米国の学術的なコンピュータサイエンス研究に資金を提供するNSFの分野を率いていました。コロンビア大学は、ウィング氏の功績の中でも、2006年に執筆したエッセイ「Computational Thinking(計算的思考)」が「コンピュータサイエンスの研究と教育の活性化」に貢献したと評価しています。
「コロンビア大学に着任し、学問のルーツに戻り、同僚たちと共に、世界が抱える主要な課題の解決という大学の使命を果たせるよう尽力できることを大変嬉しく思います」とウィング氏は声明で述べた。「コンピュータサイエンス、統計学、オペレーションズ・リサーチの急速な進歩により、データ主導の発見と意思決定の力の探求は始まったばかりです。同時に、個人データの自動収集と分析は、新たな倫理的懸念を引き起こします。コロンビア大学は、この探求をリードするのに理想的な立場にあります。」
マイクロソフトは、CEOのサティア・ナデラ氏のもと、研究プロジェクトを研究所から製品へと移管するプロセスの効率化に取り組んできました。マイクロソフトの幹部であるハリー・シャム氏は、同社の人工知能(AI)研究グループの責任者として、マイクロソフトリサーチを統括しています。