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INRIX:Googleによる10億ドルのWaze買収は「驚異的」、クラウドソーシングによる交通データの重要性を示す

INRIX:Googleによる10億ドルのWaze買収は「驚異的」、クラウドソーシングによる交通データの重要性を示す

トッド・ビショップ

インリックス社のCEO、ブライアン・ミステル氏は、企業が交通情報を入手する方法を変革しようとしている。写真:アニー・ローリー・マラキー
INRIXのCEO、ブライアン・ミステル氏は、企業が交通情報を入手する方法を変革している。写真:アニー・ローリー・マラキー

グーグルによる交通技術会社ウェイズ買収は、買収額が10億ドルを超えると報じられ、業界全体で話題を呼んでいるが、カークランドに拠点を置く交通技術会社INRIXは、その事業の類似性から特に注目している。

私たちの質問に答えて、INRIXの広報担当ジム・バック氏は、報道された買収価格は「信じられない」と述べた。特に、自社のアプリからのみデータを収集し、アプリ内広告を通じて収益を上げているWazeのような企業にとってはなおさらだ。

「これは、クラウドソーシングデータに対する業界の認識を示すものです。クラウドソーシングデータは、7年前の創業以来、私たちの事業の中核を成しています」と彼は述べた。「世界中で300万マイル(約480万キロメートル)の道路沿いのどこに立っていても、INRIXとデータを共有する車両やデバイスが2分ごとに目の前を通り過ぎていくでしょう。」

彼はさらにこう付け加えた。「私たちはWazeとは多くの点で異なりますが、最も重要なのは、大手自動車メーカーから運輸省まで、200社のパートナーや顧客に信頼され、世界中の1億5000万人以上の消費者に貴重なインサイトを提供していることです。私たちはエコシステム内の数百社のパートナーや顧客からデータを収集し、交通分野だけでなく不動産、メディア、金融分野にも拡大する本格的なデータライセンス事業を通じて収益化しています。Wazeの価値が10億ドルだとしたら、INRIXの価値はどれほどなのでしょうか? :)」

その疑問への答えは、間もなく明らかになるかもしれない。ブライアン・ミステルCEO率いるINRIXは、新規株式公開(IPO)に向けて動き出している兆候を示している。Wazeとの取引やその他の展開が、その方向性を変えるのか、あるいは買収の可能性を高めるのかという我々の質問には、同社は答えなかった。