
すごい!ロゼッタ探査機が彗星の噴火を観測
アラン・ボイル著

欧州宇宙機関の彗星探査機ロゼッタに携わった科学者らは本日、塵とガスの噴出で輝く宇宙の山を捉えた驚くべき一連の写真を公開した。
研究者らは、ロゼッタの観測機器が約20マイルの距離から捉えた2月19日の爆発は地滑りによって引き起こされた可能性があると推測している。
「ロゼッタは昨年、活動は長期化する可能性があるものの、アウトバーストに関してはそのタイミングが非常に予測不可能であることを示してきました。そのため、今回のような現象を捉えることができたのは全くの幸運でした」と、ESAのロゼッタ・プロジェクト科学者であるマット・テイラー氏はニュースリリースで述べています。「幸運な偶然ですが、当時、私たちはほとんどの観測機器を彗星に向けていました。これらの同時観測により、アウトバーストに関するこれまでで最も包括的なデータセットが得られました。」
噴火後すぐに観測データは送信されましたが、噴火の背景にある一連の出来事を再現するには数ヶ月かかりました。現在、この現象に関する研究論文が王立天文学会月報に掲載されています。
「ロゼッタの観測から、爆発はアトゥム領域にある彗星の大きな塊の急斜面から発生したと考えられる」と、論文の筆頭著者でドイツ・マックス・プランク原子核物理学研究所の惑星科学者、エバーハルト・グリュン氏は述べた。
研究者らは、表面物質の熱応力が地滑りを引き起こし、淡水氷が直射日光にさらされた可能性が高いと述べている。氷はすぐにガス化し、周囲の塵を巻き上げて明るい塵雲を形成した。
ロゼッタは2004年に打ち上げられ、2年前にチュリュモフ・ゲラシメンコ探査機とランデブーし、2014年11月にフィラエと名付けられた着陸機を月面に送りました。太陽電池式のこの着陸機は数日分の科学データを送信しましたが、現在は永久に音信不通となっています。先月、ESAはフィラエと通信できる唯一の機器を停止しました。
洗濯機ほどの大きさで両側に巨大な太陽電池パネルを備えたロゼッタ宇宙船は、9月30日に彗星の表面に意図的に送り込まれ、その役目を終える予定である。
グリュン氏とテイラー氏は、「2016年2月19日の彗星67P/CGの爆発:ESAロゼッタの複数の機器による研究」と題された研究論文の96人の著者のうちの1人である。