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クレイは1億5000万ドルの受注の知らせを待ちながら収益を伸ばす

クレイは1億5000万ドルの受注の知らせを待ちながら収益を伸ばす

ジョン・クック

スーパーコンピュータメーカーのクレイ社は本日、売上高8,420万ドルに対し純利益1億4,740万ドルを計上したと発表した。CEOのピーター・ウンガロ氏は「好調な四半期」と評した。純利益の増加は、インテル社へのインターコネクトハードウェア開発プログラムの売却に伴う1億3,910万ドルの売却益によるところが大きい。バイオインフォマティクス、気象学、自動車設計などの分野における集中的な計算分析にスーパーコンピュータシステムを提供するクレイ社は、当四半期末の現金残高を2億2,300万ドルとした。

「今年上半期は、3つの成長戦略それぞれで順調な進展を遂げ、業績も好調でした」とウンガロは述べた。同社の粗利益率は38%から41%に上昇した。

「今年の見通しを達成するには、まだ多くの課題が残っていますが、現在そして将来にわたって強固な市場ポジションを築き続けていくことで、当社の事業は好調に推移しています」とウンガロ氏は付け加えた。同社は「2012年は依然として幅広い業績が見込まれる」と述べている。

同社は、事業に1億5000万ドルをもたらす可能性のある顧客1社を待っていると述べており、そうなれば同社史上最大のシステム構築となるだろう。

クレイ社によると、このシステムが2012年に導入されると仮定した場合、同年の総売上高は4億3,000万ドルから4億5,000万ドルの範囲になると予想されている。クレイ社の株価は過去1年間で105%上昇している。