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シアトルのCray社が新型XC50スーパーコンピュータでArmサーバーに乗り換え

シアトルのCray社が新型XC50スーパーコンピュータでArmサーバーに乗り換え

トム・クレイジット

スイス、ルガーノにある Cray XC スーパーコンピュータ。(Cray の写真)

Arm コアをベースにしたサーバー プロセッサをデータ センターに導入するための最も強力な取り組みが順調に進んでおり、Cray は月曜日、Cavium の強力な 64 ビット Arm プロセッサを自社のスーパーコンピューターの 1 つに追加する計画を発表した。

クレイは月曜日のプレスリリースで、2018年第2四半期に発売予定のXC50スーパーコンピュータに、カビウムのThunderX2プロセッサを採用すると発表した。また、これらのマシンには、米国エネルギー省などの潜在顧客と共同で開発を進めているArmアーキテクチャ向けに最適化された各種ソフトウェアツールも同梱される予定だ。

インテルがデータセンター市場を独占していることは、もはや周知の事実です。同社のチップは、注目度の高いトップ500リストに掲載されているスーパーコンピューターの94%に搭載されており、その最新版も月曜日に公開されました。しかし、サーバーベンダーは長らくこの分野での競争の激化を懸念しており、Armのコア設計をベースにした新しい64ビットサーバープロセッサーが、新たなシステムに搭載され始めています。

先週、QualcommはCentriq 2400サーバープロセッサの一般提供を発表しました。MicrosoftはこれをAzureデータセンターで採用する予定です。Armが長年の約束を経て、ついにこの市場におけるIntelの優位性に挑戦できるかどうかを確実に判断するにはまだ長い時間がかかるでしょうが、この新しいシステムは、この目標を数十年ぶりに達成する絶好の機会となるでしょう。

Next Platformは、Caviumの新プロセッサのベンチマークをいくつか取得し、特定のタスクにおいてIntelの最新チップを上回る性能を示しました。しかし、これらの巨大で高価なマシンを評価する際には、ベンチマーク結果には常に「結果は異なる場合がある」という注意書きを付記する必要があります。Cray XC50の顧客は、来年システムを組み立てる際に、ArmプロセッサとIntelプロセッサを自由に組み合わせて使用​​できるようになります。