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フロリダのブルーオリジンの軌道宇宙施設にコンクリートを打設

フロリダのブルーオリジンの軌道宇宙施設にコンクリートを打設

アラン・ボイル

ブルーオリジンのロケット工場跡地
フロリダ州にあるブルーオリジンのロケット工場の現場で、作​​業員がコンクリートを流し込んでいる。(写真提供:スペース・フロリダ)

アマゾンの億万長者ジェフ・ベゾス氏の宇宙ベンチャー、ブルーオリジンが軌道宇宙船の建造を計画しているフロリダの施設の工事が進んでいる。

ベゾス氏は6月、7万平方フィート(約7万平方メートル)のロケット工場の起工式に注目を集めました。本日、この土地とケープカナベラルの第36発射施設をブルーオリジンにリースしている州開発機関スペース・フロリダは、キャンパスの最初の建物のコンクリート打設工事が行われているとツイートしました。

ケネディ宇宙センターの探査パークに建設される2億ドルの製造・打ち上げ施設は、2018年初頭にオープンし、約300人の雇用を創出する予定だ。

これは、ワシントン州ケントにあるブルーオリジンの本社と生産施設、そして西テキサスにある弾道発射施設で働く人々に加えての人数です。同社によると、現在約700人の従業員がいます。

ブルーオリジンは現在、弾道宇宙開発に注力しています。ケント州で建造され、テキサス州で飛行する再利用可能な水素燃料宇宙船「ニューシェパード」の無人試験は、これまでに4回成功しています。

試験プログラムが計画通りに進めば、有人試験飛行は来年から開始され、2018年には有料の乗客が搭乗する可能性があるとベゾス氏は述べている。弾道飛行の価格はまだ設定されていない。

フロリダの施設は、現在「ベリー・ビッグ・ブラザー」として知られている宇宙船の軌道上での運用に専念する。この軌道船は、最終的には国際宇宙ステーション(ISS)との間の貨物輸送や宇宙飛行士の輸送船としてNASAに提供される可能性がある。また、他のミッションにも使用される可能性がある。

ブルーオリジンは、自社の軌道ロケットに加え、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスの次世代バルカンロケットにも搭載する、液化天然ガスを燃料とするBE-4ロケットエンジンの開発も進めている。報道によると、BE-4の開発はケントで順調に進んでいるという。ブルーオリジンは最終的に、BE-4をケントで量産するか、フロリダ州で生産するか、あるいは他の場所で生産するかを決定する必要がある。