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調査:ビジネスアプリではiOSがAndroidに勝ち、Windows 8にチャンスが生まれる

調査:ビジネスアプリではiOSがAndroidに勝ち、Windows 8にチャンスが生まれる

トッド・ビショップ

モバイルプラットフォーム企業Appceleratorと調査会社IDCによる新たな調査によると、企業に好まれるモバイルプラットフォームとしてiOSがAndroidを上回り、多くの企業内でAppleに有利な流れが生まれつつあることをアプリ開発者は認識している。

「大きなニュースは、AppleのiOSがエンタープライズアプリ分野でGoogleのAndroidを大きくリードしたことです」と、IDCのモバイルおよびコネクテッドコンシューマープラットフォーム担当バイスプレジデント、スコット・エリソン氏は述べています。「開発者にとって、Androidはよりコンシューマー志向へと進化しているように見えます。これは、エンタープライズモバイルアプリ分野におけるMicrosoftにとって重要な競争上のチャンスとなります。」

3,600人以上のアプリ開発者を対象とした調査結果が今朝発表されました。「企業にとって長期的に最も成功しやすいOSはどれですか?」という質問に対し、iOSがAndroidを15ポイント上回り、アプリ開発者の支持率で圧倒的なリードを獲得しました。

昨年の第3四半期では、AndroidとiOSの回答率はそれぞれ44%で同率でした。5月に実施された最新の調査では、iOSが53%、Androidが38%でした。

IDC と Appcelerator は、iPad の人気、Android マルウェアの頻繁な報告、Android の断片化に対処する際の企業の課題、(マシン間データ) などの特定のビジネス垂直実装以外での広範な Android 展開を再評価している企業の事例報告など、企業における Apple の強さが増していることを評価しています。

マイクロソフトのプラットフォームに関しては、開発者の 33% が Windows 8 タブレットに「非常に興味を持っている」とレポートは述べています。

レポートでは、「開発者はWindows 8タブレットに対して慎重ながらも楽観的な見方を示しており、特にMicrosoftのMetro UIに魅力を感じている。そのため、今後注目すべき重要な動向は、特にOfficeとWindowsを通じてエンタープライズ市場におけるMicrosoftの強みを考慮すると、モバイルエンタープライズアプリ開発者にとってのOSの優先順位がAndroidを上回るかどうかという点である。」と述べている。

しかし、報告書によると、調査対象の開発者の間でマイクロソフトのWindows Phone 7の人気は下がっており、同プラットフォーム向けの開発に「非常に興味がある」と答えた開発者は第1四半期の37%から第2四半期には25%に減少している。