
AppleがAWS re:Inventにサプライズ登場
トッド・ビショップ著

ラスベガス — Apple の機械学習および AI 担当シニアディレクターのブノワ・デュパン氏は、Amazon の A9 部門の検索テクノロジー担当副社長として以前にも AWS re:Invent に参加したことがあったが、今回は新たな展開だった。
デュパン氏は、火曜日の朝、ラスベガスで開かれた re:Invent カンファレンスのステージに登場した最初のサプライズゲストであり、このカンファレンスでは、Amazon Web Services の CEO であるマット・ガーマン氏が同職として初の基調講演を行った。
これは、クラウドライバルであるマイクロソフトやグーグルとのAI競争におけるアマゾンへの注目度の高い支持だった。
デュパン氏は、iPad、Apple Music、Apple TV、News、App Store、Siriなどの製品やサービスにAppleがAmazonのサービスを広範に活用していることや、AWSがApple Intelligenceで舞台裏で果たしている役割について語った。
同氏は、Apple は Amazon Graviton や Inferentia などの AWS チップを使用して、x86 インスタンスと比較して機械学習推論ワークロードの効率を 40% 以上向上させたと述べた。

Appleはまた、AWS AIトレーニングチップの最新バージョンであるTrainium 2の評価も初期段階に進めており、ガーマン氏は本日その一般提供開始を発表した。デュパン氏は、初期の経験に基づき、AppleはTrainium 2でモデルの事前トレーニングを行うことで、最大50%の効率向上が見込めると述べた。
これまでのガーマン氏の基調講演での発表は、同社のEC2コアクラウドコンピューティング事業と、AIワークロード向けのTraniumおよびInferentiaチップに重点が置かれていた。
JPモルガン・チェースのCIOロリ・ビア氏も同イベントに出席し、金融サービス大手によるAWSサービスの利用拡大について語った。

JPモルガン・チェースは過去4年間、大規模な技術近代化に取り組み、数百ものアプリケーションを移行し、グローバルな銀行・決済インフラを再構築したと彼女は述べた。同社はAurora、Graviton、その他のコンピューティングおよびデータベースサービスを含むAWSサービスを利用している。
また、数年前にアマゾンのCEOに就任して以来初めて同イベントに復帰するアマゾンのCEO、アンディ・ジャシー氏の登場も期待されている。