
シアトルのバイオテクノロジー大手デンドレオンが見通しを引き下げ、人員削減を示唆
トッド・ビショップ著
シアトルのバイオテクノロジー業界の大きな期待企業の一つであるデンドリオン社は本日、前立腺がん治療薬「プロベンジ」の売上が予想を下回ったことを受け、通期の業績見通しを下方修正し、人員削減を実施すると発表した。昨年のFDAによるプロベンジの承認は、シアトルにおける約10年ぶりのバイオテクノロジーにおける最大の躍進と称賛された。
同社は3月時点で1,600人以上の従業員を抱えており、そのうち975人は製造部門に所属している。経営陣は人員削減の具体的な目標を明らかにしなかったが、アナリストとの電話会議で、詳細は近日中に従業員に通知すると述べた。
同社によると、最大の問題は、患者1人あたり9万3000ドルかかるこの薬剤を処方した後、医師が適切なタイミングで償還を受けられるかどうかという点にある。同社は先月初め、この点に関して進展があり、メディケアの償還承認を取得したと発表した。
幹部らは、この決定は長期的には「医師の採用増加に大きな影響を与えるだろう」と述べている。
「しかし、これには時間がかかると考えています。2011年の残りの期間は、医師がこの好ましい償還環境に自信を深めるにつれ、PROVENGEの導入はより段階的に進むと予想されます」とデンドレオンの社長兼最高経営責任者(CEO)であるミッチェル・ゴールド氏は声明で述べた。
デンドレオンは、6月30日締め四半期の売上高が4,960万ドルだったのに対し、純損失は1億1,460万ドルとなった。同社は2011年の売上高を3億5,000万ドルから4億ドルと予想していた従来の見通しを撤回し、「今年残りの期間の売上高は前四半期比で緩やかな成長」を見込んでいると発表した。
電話会議に参加した金融アナリストらはデンドレオンの説明に懐疑的であり、幹部らに状況を繰り返し説明するよう求め、将来の財務予測の精度を高めるためにどのような措置を取るのかを質問した。