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元マイクロソフトのエンジニア、1000万ドル相当のデジタル通貨を盗んだとして18の重罪で有罪判決

元マイクロソフトのエンジニア、1000万ドル相当のデジタル通貨を盗んだとして18の重罪で有罪判決

テイラー・ソパー

マイクロソフトの元従業員が、元雇用主から1000万ドル相当のデジタル通貨を盗み、その資金を湖畔の120万ドルの住宅や16万ドルのテスラ車など、贅沢な購入資金に充てたとして、連邦法違反の重罪18件で有罪判決を受けた。

2016年から2018年までマイクロソフトで勤務していたウクライナ国籍のソフトウェア開発者、ヴォロディミル・クヴァシュク(25歳)は、マイクロソフトのオンライン小売販売プラットフォームのテストプログラムを悪用した。彼はテストアカウントを作成し、マイクロソフトギフトカードなどの「ストアドバリュー通貨」を入手してオンラインで転売していた。

米国連邦検事局の発表によると、クヴァシュク氏は自身の銀行口座に送金する資金の出所を隠蔽するため、「ビットコインミキシングサービス」を利用していた。また、他の従業員のメールアカウントもテストに利用していた。

7ヶ月にわたる違法行為の後、クヴァシュクは約280万ドル相当のビットコインを自身の銀行口座に移した。彼は偽の納税申告書を提出し、ビットコインは親戚からの贈り物だと主張した。

マイクロソフトの調査員らは事件を解決し、2018年5月にクヴァシュク氏と対峙した。同氏は1カ月後に解雇された。

検察庁によると、5日間の公判中、クヴァシュク被告はマイクロソフトを騙す意図はなく、「同社に利益をもたらす特別プロジェクト」に取り組んでいると主張した。

「ヴォロディミル・クヴァシュクはマイクロソフトからの窃盗に加え、不正な収入を隠蔽し、虚偽の納税申告書を提出することで政府からも窃盗を行った」と、IRS-CIのライアン・L・コーナー特別捜査官は声明で述べた。「クヴァシュクの壮大な計画は、IRS-CIサイバー犯罪ユニットの懸命な努力によって阻止された。仮想通貨やミキサーを使ったマネーロンダリングで摘発を逃れられると考えている犯罪者は、警告を受けるだろう…必ず捕まり、責任を問われることになる。」

ワシントン州レントン在住のクヴァシュクは、通信詐欺5件、マネーロンダリング6件、加重個人情報窃盗2件、虚偽の納税申告2件、郵便詐欺1件、アクセスデバイス詐欺1件、詐欺を助長する目的で保護されたコンピュータにアクセスした1件で有罪判決を受けた。

クヴァシュク被告は6月1日に米地方裁判所で判決を受け、最長20年の懲役刑を受けることになる。