Watch

米国の移民政策により、雇用主は雇用拡大のためにカナダに注目している

米国の移民政策により、雇用主は雇用拡大のためにカナダに注目している

モニカ・ニッケルズバーグ

トロント
トロント市街地。(BigStock Photo)

米国が雇用ベースの移民プログラムを厳しく取り締まるなか、カナダは、より影響力のあるテクノロジー拠点となることを目指し、国際的な人材を求めるテクノロジー企業にとって友好的な選択肢として積極的に自らを売り込んでいる。

アメリカのテクノロジー企業は注目している。

(エンボイグラフィック)

最近のハリス世論調査によると、雇用主の約65%が、カナダの移民政策は米国よりも有利だと考えていると回答しました。移民サービスで雇用主を支援するテクノロジー企業エンボイは、ハリスに依頼し、様々な業界の米国企業400社以上を対象に調査を実施しました。回答は、テクノロジー人材不足を補うために雇用ベースの移民プログラムに依存している米国企業の間で、不安が高まっていることを浮き彫りにしています。

カナダの成長:  CBREのレポートによると、2017年にトロントで創出されたテクノロジー関連雇用数は、シアトル、シリコンバレー、ワシントンD.C.の合計を上回りました。カナダの都市トロントのテクノロジーシーンの急成長は偶然ではありません。カナダは移民政策を積極的に推進しており、2021年まで毎年35万人の外国人を受け入れる計画を発表しました。Envoyの調査対象となった雇用主の35%は、カナダへの従業員派遣と移民雇用を増やしていると回答し、38%はカナダでの事業拡大を検討しています。

一方、米国では、 ドナルド・トランプ大統領が「Buy American, Hire American(米国製品を買おう、米国人を雇おう)」大統領令を発表して以来、米国の合法移民制度を着実に統制してきました。大手テクノロジー企業が大きく依存しているH-1Bビザなどの制度に対する最近の変更は、一部の企業に不安を抱かせています。調査回答者のうち、自社の採用・定着戦略が米国の移民制度の影響を受けていないと回答したのはわずか12%でした。移民手続きに関する最も多く挙げられた不満は、不確実性と非効率性でした。しかし、米国の移民政策に対する懸念にもかかわらず、雇用主の80%は2019年に外国人従業員数が増加するか、横ばいになると予想しています。