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偽造枕カバーをめぐる争いで控訴裁判所はアマゾンに味方する

偽造枕カバーをめぐる争いで控訴裁判所はアマゾンに味方する

ナット・レヴィ

本物:同社のサイトに掲載されている、ミロ&ギャビーの恐竜枕カバー。

連邦控訴裁判所は今週、電子商取引大手アマゾンのサイトで第三者小売業者が販売した偽造品をめぐる紛争で、アマゾンに有利な2015年の判決を保留した。

近年、サードパーティマーケットプレイスはアマゾンの収益を牽引する重要な要因となっており、これはアマゾンにとって大きな勝利となる。同社は今週開催された年次株主総会で、2016年のアマゾンにおけるサードパーティセラーの有料販売数は全体の49%を占めたと発表した。

画期的な訴訟となる可能性のある訴訟は、シアトルを拠点とするノベルティ枕カバーメーカー、ミロ&ギャビー社が2013年に提起した。同社は、中国のメーカーが自社のデザインを模倣し、商品写真を盗用し、見分けがつかない枕カバーをAmazonで販売し始めたと主張している。偽造品は、フルフィルメント by Amazon(FBA)プログラムの一環としてAmazonの倉庫に保管されていた。

マイロ&ギャビーは、商品リストを作成したのがアマゾンではなかったとしても、偽造品を「販売する申し出」をしたため、アマゾンが著作権侵害の責任を負うと主張した。

しかしAmazonは、フルフィルメント、決済処理、商品掲載サービスはAmazonが商品を販売することを意味するものではないと反論した。むしろ、これらは販売の申し出を行う第三者小売業者にAmazonが提供するサービスであると主張した。

この4年間に及ぶ法廷闘争は業界全体で注目されており、偽造品の掲載を防ぐためにオンラインマーケットプレイスが取るべき措置に関する新たなルールが確立される可能性もある。これらの判決は、Amazonのような企業が将来同様の状況に陥った場合の訴訟から守るのに役立つ可能性がある。

2015年、米国地方裁判所のリカルド・マルティネス判事がアマゾンに有利な判決を下した際、同判事は判決とそれが他の中小小売業者に及ぼすであろう影響に懸念を表明し、議会に対しこの問題を審議するよう求めた。

「今、法律がテクノロジーに追いついていない時代に生きていることは疑いようがありません」とマルティネス氏は記し、「今回の事件はまさにその点を如実に物語っています」と語った。

控訴裁判所の判決全文は次の通りです。

16-1290.Opinion.5-22-2017.1 by Nat Levy on Scribd