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エビエーションはドイツのエヴィア・アエロから全電動アリス航空機25機を受注した。

エビエーションはドイツのエヴィア・アエロから全電動アリス航空機25機を受注した。

アラン・ボイル

エヴィエーションのアリス機にエヴィア・エアロの塗装を施したイメージ図。(エヴィエーションのイラスト)

ワシントン州アーリントンに本社を置くエビエーション・エアクラフト社は、ドイツに拠点を置く新興の欧州地域航空会社エヴィア・エアロ社が、エビエーション社の全電気通勤型機「アリス」25機を購入する意向書に署名したと発表した。

この航空会社はまだ就航していないが、最終的には9人乗りのアリス機をドイツ、デンマーク、ベルギー、オーストリア、オランダ内の地域間の路線の主力機として使用する予定だ。

「電気飛行のパイオニアであるEviationと共同で、ヨーロッパ地域における旅行体験を変革するゼロエミッション機を導入します」と、Evia Aeroの創設者兼CEOであるフロリアン・クルーズ氏は本日のニュースリリースで述べています。「私たちは、地域におけるエネルギー生成、貯蔵、そして飛行運用の完全なサイクルを実現することで、航空業界を総合的に変革することに深くコミットしています。」

エヴィエーションの社長兼CEO、グレゴリー・デイビス氏は、エヴィア・エアロの電動航空旅行への取り組みを称賛した。「欧州の通勤用機体として全電動のAlice航空機を整備することは、経済的、環境的、そして社会的に持続可能な航空の未来を前進させるでしょう」とデイビス氏は述べた。

エビエーションは先月、アリスの試作機の初飛行試験を実施した。この機体はワシントン州エバレットで製造された640キロワットのマグニクス社製モーター2基を搭載し、2027年までに旅客、貨物、ビジネス旅行など様々な用途で利用可能になる予定だ。

Evia Aeroからの受注に加え、同社はDHL Express、Cape Air、GlobalXからもAliceの購入を約束している。これらの受注の金銭的条件は公表されていない。

エヴィエーション社のアリス航空機は、エヴィア・エアロ社のゼロエミッション機群における唯一の航空機ではない可能性が高い。6月には、エヴィア・エアロ社は英国のクランフィールド・エアロスペース・ソリューションズ社と、9人乗りのブリテン・ノーマン・アイランダー航空機向けの水素燃料電池コンバージョンキット10基を購入する契約を締結した。