
アマゾン、オバマ大統領の訪問に先立ち、フルフィルメント部門で5,000人の新規雇用を発表
トッド・ビショップ著

過去3年間で従業員数をすでに3倍以上に増やしたAmazon.comは、米国の配送施設にさらに5,000人のフルタイム雇用を追加すると発表した。これは、米国内の既存のフルフィルメントセンター従業員20,000人より25%の増加となる。
このニュースは、オバマ大統領がテネシー州チャタヌーガにある同社のフルフィルメントセンターを訪問する予定の2日前に発表された。オバマ大統領は火曜日に同センターを訪問し、経済、製造業、高賃金雇用について講演する予定だ。
アマゾンは、フルフィルメントセンターに新たに5,000人雇用するのは「増大する顧客需要に対応するため」だと述べている。新規採用者全員の充足時期については明らかにしなかったが、「採用は今から開始する」と述べた。
倉庫の労働条件をめぐり過去にも厳しい調査を受けた同社は、フルフィルメントセンターの中央値賃金は従来の小売業の賃金より30%高いと述べている。また、正社員には株式付与も行われており、これにより基本給が年間平均9%増加していると同社は述べている。
新たな雇用は、ペンシルバニア州、サウスカロライナ州、バージニア州、テキサス州、ケンタッキー州、インディアナ州、テネシー州などの17のフルフィルメントセンターで行われ、オバマ大統領が今週訪問する予定のチャタヌーガの施設も含まれる。
アマゾンは、米国のノースダコタ州、ウェストバージニア州、ワシントン州、ケンタッキー州でも顧客サービス部門の雇用を2,000人行っていると発表した。
オバマ大統領とアマゾンは、インターネット売上税に関するより統一された国家政策への道を開く市場公正法(Marketplace Fairness Act)を支持している。テネシー州自由キャンペーンは、今回の訪問を利用して、オバマ大統領による同法支持に抗議する予定だ。
極めて薄い利益率で知られるアマゾンは先週、従業員数と事業拡大を続ける中で、700万ドルの四半期損失を計上した。同社の直接雇用者数は、3年前の3万人未満から現在9万7000人に増加している。