
アマゾンCEOジェフ・ベゾス、がん研究スタートアップ企業ジュノ・セラピューティクスを支援
テイラー・ソパー著

人体からがんを撲滅することを目指すシアトル発の新興スタートアップ企業、Juno Therapeuticsは先月、シリーズAラウンドで1億2000万ドルという巨額の資金を調達した。そして今、Amazon.com CEOのジェフ・ベゾス氏の尽力もあり、さらなる資金調達に取り組んでいる。
アマゾン創業者のベゾス氏は、自身の投資部門であるベゾス・エクスペディションズを通じて、ジュノに資金を投入している。ジュノは現在、シリーズAラウンドで1億4500万ドル以上の資金調達を行っている。ベンチャーキャピタルのベンロックもこのラウンドに参加している。
フレッド・ハッチンソンがん研究センター、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター、シアトル小児研究所からスピンアウトしたジュノは、免疫システムの再構築によってがんを死滅させることを目指しています。化学療法、放射線療法、移植療法が奏効しなかった進行がん患者を対象とし、ジュノは感染だけでなくがんとも闘うT細胞を体外に取り出します。
そこから遺伝子工学を用いて、T細胞がその人に特有のがんを認識できるようにします。その後、T細胞は体内に戻り、腫瘍を認識して死滅させることができます。
ジュノの治療法は、当初は白血病、急性および悪性リンパ腫、B細胞リンパ腫などの血液がんに焦点を当てます。しかし、早ければ2014年までに肺がんや膵臓がんなどの固形がんの治療も計画されています。
ベゾス氏はテクノロジー関連企業への投資を主に行ってきたが、今回の投資は彼にとって少々型破りな試みと言える。しかし、2年前には医師の予約サービスであるZocDocに資金提供している。また、ベゾス氏は2009年にフレッド・ハッチンソン・センターに1,000万ドルを寄付している。
Juno社はまた、Marc Tessier-Lavigne博士、Anthony B. Evnin博士、Howard H. Pien氏が同社の取締役会に加わり、José Baselga医学博士がJuno社の臨床諮問委員会の委員長に就任することも発表した。