
Amazon Web ServicesはSageMaker Neoのコードでオープンソース化を推進し続けている
トム・クレイジット著

Amazon Web Servicesは、オープンソースソフトウェアとの関係が不均衡であると考える批評家たちに反論し続け、主要な機械学習サービスの1つを支えるコードをオープンソースプロジェクトとして公開することを決定した。
顧客が複数のオペレーティング環境で機械学習トレーニングモデルを実行できるようにするSageMaker Neoは、昨年11月のre:Invent 2018で発表されました。AWSは木曜日、他のオープンソースプロジェクトから部分的に派生したそのコードを、Apacheソフトウェアライセンスの下でNeo-AIプロジェクトとしてリリースすると発表した。
Neo-AIはブログ記事で、チップメーカーが「TensorFlow、MXNet、PyTorch、ONNX、XGBoostモデル」など、複数の一般的な機械学習フレームワークを使用して構築されたモデルをサポートできるようになると述べています。最初のリリースではIntel、Nvidia、Armがサポートし、Xilinx、Cadence、Qualcommのサポートは後日開始されます。Neo AIは、ワシントン大学ポール・G・アレン・スクールのSAMPLグループが開発したオープンなディープラーニングコンパイラであるTVMを使用しています。
機械学習はアプリケーション開発を変革する大きな可能性を秘めていますが、あらゆる機能を動作させるために必要なツールの構築、設計、保守に必要な専門知識を持つ企業はごくわずかです。AWSもその一つであり、主要なクラウドプロバイダーはすべて、機械学習を世界で最も重要な新興テクノロジーの一つと考えています。
Neo-AIのリリースにより、チップメーカーやソフトウェア開発者は、これまで多くのカスタム作業を必要としていた、多種多様なデバイス向けの機械学習モデルの検証が可能になります。AWSは投稿の中で、「最適化を容易にすることで、Neo-AIはリソースが限られたデバイスでも高度なモデルを実行できるようにし、自動運転車、ホームセキュリティ、異常検知などの分野におけるイノベーションの実現を可能にします」と述べています。
このリリースは、AWSがオープンソースコミュニティへの関与を強化していることを示すもう一つの兆候でもあります。AWSは長年、オープンソースプロジェクトを収益を生み出すサービスの基盤として利用しながら、コミュニティへの貢献をほとんど行っていないという批判を受けてきました。Neo-AIは、同じくre:Invent 2018で発表されたFirecrackerに続き、クラウドリーダーであるAWSがオープンソースプロジェクトとしてリリースすることを決定した、もう一つの基盤技術の進歩となります。