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パイロット不要:ボーイングが戦闘機への空中給油を可能にする自律型飛行機を発表

パイロット不要:ボーイングが戦闘機への空中給油を可能にする自律型飛行機を発表

ナット・レヴィ

ボーイングの無人給油機。(ボーイング社の写真)

ボーイング社は、米海軍の戦闘機の航続距離を延ばすため、空中で燃料補給を行うよう設計された自律飛行機について公表した。

海軍は10月、ボーイングF/A-18スーパーホーネット、ボーイングEA-18Gグラウラー、ロッキード・マーティンF-35C戦闘機など、様々な戦闘機向けの無人給油能力を求める提案依頼書(RFP)を発行した。MQ-25コンペティションと呼ばれるこの提案書への回答は、1月3日までに提出される。

ボーイングのエントリー機は、来年初めに「デッキハンドリングデモンストレーション」のために飛行場に向かう前に、エンジン運転を完了する作業の真っ最中だ。

優勝した機体は航空母艦からの発着を予定しているため、カタパルトや発着回収システムとの統合が必要となる。

「ボーイングは90年近くにわたり、海軍に空母機を納入してきました」と、ボーイングのファントムワークス技術部門で給油システムプログラムを率いるドン・“BD”・ガディス退役海軍大将は声明で述べた。「当社の専門知識は、このアプローチに自信を持っています。エンジニアリングおよび製造開発契約が締結され次第、飛行試験の準備が整います。」

MQ-25ストリングレイ空中給油機は、空母から500海里(約800キロメートル)沖合に約15,000ポンド(約6,500キログラム)の燃料を補給できる。これにより、戦闘機の飛行距離は現状より300~400マイル(約480~640キロメートル)長くなる見込みだ。

ボーイングはロッキード・マーティンおよびゼネラル・アトミックスと競合している。ノースロップ・グラマンは入札に招待されたが、10月に撤退した。海軍は来年9月までに優勝設計を選定する予定である。