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リターンが悪くても気にしない:米国でのベンチャーキャピタルの資金調達は31%増加

リターンが悪くても気にしない:米国でのベンチャーキャピタルの資金調達は31%増加

ジョン・クック

シアトル地域のベンチャーキャピタル企業の間では、ここ数週間、活発な動きが見られています。先月3億ドルを調達したマドロナ・ベンチャー・グループや、パートナーたちが期待するより大きなファンドとなる690万ドルを調達したダイバージェント・ベンチャーズなどがその筆頭です。一方、SECへの提出書類によると、シアトルに拠点を置くフレイジャー・ヘルスケアとボイジャー・キャピタルも、さらなる資金調達を目指しています。

今は投資を検討する良い時期のようです。ダウ・ジョーンズが本日発表したレポートによると、今年上半期に82のベンチャーキャピタルファンドが130億ドルを調達し、前年同期比で31%増加しました。

「近年、業界のリターンは低迷しているものの、優れた実績を持つファンドや、幅広い消費者向けテクノロジーのトレンドを活用できる好立地にあるファンドへの関心は依然として高い」と、ダウ・ジョーンズ・ベンチャーワイヤーの編集者、ゾラン・バシッチ氏は述べた。「そのことが、健全な資金調達額に反映されている」

興味深いことに、この資金は10億ドル以上の資金を調達する大手ファンドだけに流れているわけではない。ダウ・ジョーンズの調査によると、今年上半期には43のアーリーステージファンドが31億ドルを調達しており、前年同期の13億ドルから増加している。

マドロナの新たな3億ドル規模のファンドは、同社史上最大規模ではあるものの、アーリーステージ投資グループに間違いなく該当する。実際、マドロナの最新ファンドへの関心は非常に高く、フェアキャスト、アイシロン、Amazon.comといった企業を支援しているマドロナは、調達額に制限を設けざるを得なかったほどだ。

マドロナの投資家の一つであるカウフマン財団は、今年初めにベンチャーキャピタルファンドの長年にわたるパフォーマンスに関する痛烈な報告書を発表した。報告書によると、同財団が関与した100のベンチャーファンドのうち、手数料とキャリーを差し引いた後のリターンが、公開市場から得られるリターンを上回ることができなかったという。