
ウディ・アレン、映画契約失敗でアマゾンを相手取った6800万ドルの訴訟を取り下げ和解
ナット・レヴィ著

アマゾンとウディ・アレンは非公開の和解に達し、中止された映画契約をめぐって同監督が今年初めに起こしていた6,800万ドルの訴訟に終止符を打つことになった。
裁判所の文書によると、両者は週末に訴訟を自主的に取り下げることで合意した。和解の詳細は明らかにされていない。
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アマゾンは、アレン氏自身と映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン氏に対する性的違法行為および虐待疑惑に対するアレン氏の反応を、契約解除の根拠とした。アレン氏は2018年初頭、娘のディラン・ファロー氏による、幼少期に性的虐待を受けたという新たな主張を否定した。
アマゾンは、ファローが#MeTooを「皮肉にも利用して注目を集めている」など、アレン氏の発言が映画『ワンダー・ホイール』のプロモーション活動を妨害したと主張した。アマゾンの裁判所提出書類によると、これらの発言は永続的なダメージも与え、「多くの俳優や女優が過去にアレン氏と仕事をしたことを深く後悔し、今後は彼と仕事をしないと公言した」という。
アマゾンが契約を解除した決定に対し、アレン氏は2月に同社を提訴し、自身に対する疑惑は「25年前の根拠のない告発」だと主張した。アレン氏は、アマゾンが同監督と契約を締結した時点で疑惑は周知の事実であり、契約解除の根拠はアマゾンに与えられていないと主張した。
アレン氏の発言とその余波は、アマゾン・スタジオの最高責任者ロイ・プライス氏がセクハラ疑惑で同社を辞任してからわずか数カ月後に起きた。
ニューヨークの連邦裁判所に提起された訴訟では、アマゾンを「テクノロジーの巨人でありながらハリウッドの初心者」と非難している。訴状によると、アマゾンはアレン氏の知名度を利用して「新興のエンターテイメントスタジオ」を育成しようとしており、「今後の彼の映画に資金を提供し、配給し、彼の残りのキャリアの『ホーム』となる」という契約を結んでいた。