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ウィリアム・シャトナーのブルーオリジン弾道宇宙旅行は天候により1日延期

ウィリアム・シャトナーのブルーオリジン弾道宇宙旅行は天候により1日延期

アラン・ボイル

ブルーオリジンの乗組員のポートレート
ウィリアム・シャトナーは、ブルー・オリジンの弾道宇宙旅行のためにフライトスーツを着て、クルー仲間のクリス・ボシュイゼン(左)、オードリー・パワーズ、グレン・デ・フリースと並んで立っている。(ブルー・オリジンの写真)

宇宙船エンタープライズ号は、悪天候のために新生命体や新文明を探すミッションを延期する必要はなかったが、ブルーオリジン社の弾道ロケット船に乗って世界最高齢の宇宙飛行士になろうとする『スタートレック』のウィリアム・シャトナー船長が現実世界で直面しているのはまさにその状況だ。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が創設した宇宙ベンチャー企業ブルーオリジンは、当初の予定日に西テキサスの発射場で風が許容範囲を超えているとの予報が出ているため、90歳の俳優と3人の船員は火曜日ではなく水曜日に同社のニューシェパード宇宙船で飛行する予定になっていると発表した。

シャトナーはニューヨーク・コミコンから飛行機で到着し、すでにブルーオリジンのロケット発射場に到着している。プラネット・ラボの共同創業者クリス・ボシュイゼン、メディデータの共同創業者グレン・デ・フリース、そしてブルーオリジンのニューシェパードミッションおよび飛行運用担当副社長オードリー・パワーズも同行している。

ボスハイゼン氏とデ・フリース氏は旅行費用を非公開で支払う一方、パワーズ氏とシャトナー氏はブルーオリジン社の特別ゲストとして搭乗する。

本日の勧告によれば、打ち上げに関して懸念されるのは天候のみとのこと。

ブルーオリジンは、「本日の飛行準備レビューの一環として、ミッション運用チームは宇宙船がすべてのミッション要件を満たしていることを確認し、宇宙飛行士は本日訓練を開始した」と述べた。

ブルーオリジンの飛行計画では、4人組の宇宙船は100キロメートル(62マイル)の宇宙境界を越えて打ち上げられ、数分間の無重力状態を体験し、ニューシェパード有人カプセルの大きな窓から地球の曲線を眺める。その後、パラシュートで降下し、その間に宇宙船の水素燃料ロケットブースターが自律着陸を行う。

この旅程は、ベゾス氏と弟のマーク氏、オランダ人学生オリバー・デイメン氏(18歳、世界最年少の宇宙飛行士)、航空界のパイオニアであるワリー・ファンク氏(82歳、宇宙に行った人間の現最高齢記録保持者)が参加した、7月に行われた史上初の有人宇宙飛行「ニューシェパード」の飛行計画に倣ったものとなっている。

シャトナーはすでにテレビのインタビュー番組に出演し、精力的に活動している。「本当に怖いんです」とNBCで語った。「私はカーク船長なのに、宇宙に行くのが怖いんです」

しかしCNNのインタビューで、シャトナーは「宇宙の壮大さと地球のオアシス」を見るのを楽しみにしていると語った。また、カーク役以前のキャリアで最もよく知られている役柄の一つである『トワイライト・ゾーン』でパニックに陥った飛行機の乗客を演じたことを冗談交じりに語った。

「プラスチックの窓に鼻を押し付けたい」とシャトナーは言った。「私が見たくないのは、誰かが私を見ていることなの」

水曜日の打ち上げは中部標準時午前8時30分(太平洋標準時午前6時30分)に予定されており、打ち上げ90分前にブルーオリジンのウェブサイトでビデオ配信が開始される予定だ。