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第2四半期決算発表後、クラウド収益の伸びが期待外れでオラクルの株価が下落

第2四半期決算発表後、クラウド収益の伸びが期待外れでオラクルの株価が下落

トム・クレイジット

オラクルの共同創業者兼会長ラリー・エリソン氏が、Oracle OpenWorld 2017で講演する。(GeekWireスクリーンショット)

オラクルは、クラウドへと事業戦略を転換し続けており、木曜日の売上高と利益はウォール街の予想を上回ったが、一部の金融アナリストにとってはその動きが十分ではなかったようで、時間外取引で株価は下落した。

オラクルは11月30日終了の第2四半期決算で、総売上高が96億2,000万ドルとなり、前年同期比6%増、アナリスト予想の95億7,000万ドルを上回ったと発表しました。純利益は22億3,000万ドルで、前年同期比10%増、特別項目控除後の1株当たり利益は0.70ドルで、アナリスト予想の0.68ドルを上回りました。

しかし、オラクルの決算で最も重要なのはクラウド売上高です。同社は、既存のデータベースやERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)の顧客をクラウドサービスへと移行させるべく奔走しています。金融アナリストの間では、オラクルのクラウド売上高が15億ドルという数字が好調かどうかについて意見が分かれているようです。Marketwatchは、アナリストがクラウド売上高を15億6000万ドルと予想していたと報じました。一方、Seeking Alphaは、同分野の成長率が44%と、ガイダンスの39%~43%を上回ったと指摘しています。

しかし、弱気派が勝利し、オラクルの株価は時間外取引で6%下落しました。オラクルはSaaS(Software as a Service)分野では比較的好調で、ERP顧客の移行を進めているという点では理にかなっています。しかし、IaaS(Infrastructure as a Service)分野では、Amazon Web Services、Microsoft、Googleといった急成長中のパブリッククラウドプロバイダーとの競争に苦戦しています。

そして、誰もがそのことに気づいている。オラクルの共同創業者ラリー・エリソン氏とAWSのCEOアンディ・ジャシー氏は、今年後半も長年にわたる公の場での口論を続けた。エリソン氏は10月のOracle OpenWorldでAWSのデータベース技術を激しく非難し、ジャシー氏はAWS re:Invent 2017の基調講演で、高額な長期契約を強要するオラクルのIT顧客からの悪評を揶揄した。