
新しい Salesforce IoT Explorer Edition により、マーケティング部門は IoT データから生成されるキャンペーンを自動化できます。
トム・クレイジット著

モノのインターネット(IoT)が普及するにつれ、導入企業は営業・マーケティングプロセスに必ずしも反映されない大量のデータを生成するようになっています。Salesforceは、そうしたデータへの対応を自動化するより簡単な方法を、そうした企業に提供します。
Salesforce IoT Explorer Editionは、Salesforce Cloudの各種製品へのアドオンとして火曜日後半にリリースされ、来週には一般提供が開始されます。Salesforce IoT担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのウッドソン・マーティン氏は、「このエディションの目的は、営業・マーケティング担当者に、顧客が現場で実際に製品をどのように使用しているか、あるいは製品から得られる新たな収益機会の可能性について、より詳細なデータを提供することです」と述べています。
IoT Explorer Editionの背後にあるアイデアは、Salesforceの他の多くの製品やサービスと同様で、技術に詳しくない人でも大量のコーディングをすることなく、関連データを表示・分析できる手段を提供することを目指しているとマーティン氏は述べた。IoT Explorer Editionの場合、スマートホームや産業用インターネットに接続されたデバイスからデータを取り込み、Salesforce内の顧客プロファイルに直接リンクできるようになる。

しかし、コネクテッド製品を展開してきた企業は「インフラ側への投資に非常に重点を置き、デバイスの背後にいる顧客に提供する体験についてはあまり検討したり準備したりしてこなかった」とマーティン氏は述べた。
一例を挙げると、コネクテッドデバイスを開発する企業は、コネクテッドデバイスにトラブルの兆候がないか積極的に監視することで、顧客サービスに大きなチャンスを掴むことができますが、そのデータは、顧客との関係維持に実際に責任を持つ営業やマーケティング担当者から隔絶されていることが多い、と彼は言います。
IoT Explorer Editionの重要な機能はまさにこれです。IoT接続デバイスから特定のトリガーが提示され、マーケティングキャンペーンやオファーが自動的に配信されるように設定できるのです、とマーティン氏は言います。「顧客はビジネスモデルをリアクティブモデルからプロアクティブモデルへと移行させています」と彼は言います。
電気機器大手のシュナイダーエレクトリックは、コネクテッド製品の販売を拡大しており、IoT Explorer Editionのプレビュー版を使用して、現場の製品から正確な容量レポートを提供することで、アップセルの機会を特定しています。同様に、レクリエーションビークル(RV)用部品を製造するリッパート・コンポーネンツは、IoT Explorer Editionを使用して、キャンピングワールドやクルーズ・アメリカなどのRVフリート運営会社にメンテナンスに関する警告を送信できるとマーティン氏は述べています。
Salesforce は、11 月初旬にサンフランシスコで開催される Dreamforce イベントで IoT Explorer Edition を披露する予定です。