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ノキアとHTCがライセンス契約に合意、特許紛争に終止符

ノキアとHTCがライセンス契約に合意、特許紛争に終止符

ブレア・ハンリー・フランク

ノキアルミア620フィンランドの電子機器メーカー、ノキアが発表したプレスリリースによると、ノキアとHTCの特許争いは終結した。両社は全ての訴訟を和解し、「特許および技術協力契約」を締結することで合意した。

HTCはノキアに対し特許ポートフォリオのライセンス料を支払い、両社は「将来の技術提携の機会を模索する」ことになる。契約の全文は機密情報であるため、具体的な内容は不明である。この合意により、両社間の特許訴訟は終結する。この訴訟は世界中で起こっており、HTCにとって不利な状況となっていた。昨年、米国国際貿易委員会(ITC)の判事は、両社間の特許訴訟でHTCに不利な仮判決を下した。

「ノキアの標準規格必須特許の長年のライセンシーであるHTCと和解および協力契約を締結できたことを大変嬉しく思います」と、ノキアの最高知的財産責任者であるポール・メリン氏はプレスリリースで述べています。「この契約により、ノキアの実装特許が認められ、当社はさらなるライセンス機会に注力できるようになります。」

この取引は、ノキアにとって将来を示唆するものとなるかもしれない。ノキアは、デバイスおよびサービス部門のマイクロソフトへの売却を完了させるべく取り組んでいる一方で、特許ポートフォリオのコントロールを維持している。マイクロソフトとの契約にはノキアの特許ライセンスが含まれているものの、ノキアが今後、収益源の主要部分として特許ライセンスに目を向ける可能性は高まっている。

しかし、この契約がマイクロソフトにとって何を意味するのかは明らかではない。マイクロソフトがHTCのLTE特許、あるいはHTCとノキアの提携から生じる特許のライセンスも取得するかどうかについて尋ねられたノキアの担当者は、契約条件が機密事項であることを理由にコメントを控えた。