
BoxはIBMとクラウドストレージで提携し、企業に新たな進出を果たす
ジェームズ・リズリー著

IBMとBoxは、よりスマートで集中管理されたクラウドストレージモデルをエンタープライズ顧客に提供するために提携します。Boxは、IBMのエンタープライズソリューションの多くを自社のビジネスレベルのクラウドオプションに統合します。
この新たな提携により、IBMのビジネス、セキュリティ、分析機能がBoxのクラウド・コンテンツ・コラボレーション・システムに導入されます。IBMは、Boxのクラウド・コラボレーション機能を既存のビジネス・アプリにも統合します。企業顧客は、Boxのクラウド・ストレージ・オプションを従業員の日常業務のより中心的な部分に活用できるようになるとIBMは述べています。
「このグローバルパートナーシップにより、大企業の中核を成すシステムが、エンドユーザーのコラボレーションと共有を支えるテクノロジーと連携して機能するようになります」と、BoxのCEOであるアーロン・レヴィ氏はブログ記事で述べています。「小売業者は、バックオフィスのワークフローと、店舗スタッフがよりパーソナライズされたショッピング体験を提供するために必要なコンテンツを連携させることができ、医療機関はIBMのアナリティクスを活用して、患者エンゲージメントを向上させるための関連性の高い医療情報を提供できるようになります。」
ユーザーは、Boxクラウドに保存されたデータを使用して、IBMアナリティクスやコンテンツ管理システムを運用できるようになります。また、BoxとIBMのお客様は、利用するクラウドデータセンターを選択できるため、海外のお客様はデータを海外ではなくIBMのローカルサーバーに保存できます。
これは、IBMがAppleとの提携に続き、エンタープライズ市場における最新の業界提携となります。Boxは2005年にマーサーアイランドの高校生、レヴィー・スミス氏とディラン・スミス氏によって設立されました。同社は今年初めに株式を公開しました。今回の提携発表後、Boxの株価は今朝、約6%上昇しました。