
マイクロソフト元幹部がバルマー氏を批判し、新刊書でスピンオフを呼びかけ
トッド・ビショップ著
マイクロソフトの元上級副社長で、同社に20年近く勤務したヨアヒム・ケンピン氏は、本日発売の新著『Resolve and Fortitude(決意と不屈の精神) 』の中で、同社とそのCEOであるスティーブ・バルマー氏を厳しく批判している。
ケンピン氏は10年間マイクロソフトに勤務していないものの、彼の視点と経験は、マイクロソフトが今日の地位を築くに至った経緯を浮き彫りにしている。特にバルマー氏の台頭を指摘し、バルマー氏はマイクロマネジャーであり、そのやり方が同社のトップ製品担当役員の相次ぐ辞任につながったと述べている。ケンピン氏によると、バルマー氏は、マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)の座を狙う者を窮地に追い込む癖があるという。
ケンピン氏は、2010 年春にバルマー氏と会談した時のことを次のように書いている…
私はスティーブに、従業員たちが生み出すIT界を揺るがすようなアイデアに耳を傾け、新しい事業を立ち上げ、マイクロソフト主導のシリコンバレーのような起業家精神の現象を、まさにここワシントン州で起こすように勧めました。…私のメッセージは、社内の官僚主義、人為的に押し付けられた基準、過剰な委員会や管理階層で起業家精神を萎縮させるのではなく、従業員たちが思いつく驚くべき新しい機会を最大限活用することだ、ということです。彼はこう答えました。「分かってるよ!」 2年経った今でも、私はまだそれを待っています。
経営の成功は、他者への信頼にかかっています。MSのCEOは、自分以外の誰かを信頼できるのでしょうか?そして、成果に対するマイクロマネジメントをやめることができるのでしょうか?最近の展開は、後者の可能性を示唆しているのかもしれません。
スティーブン・シノフスキー氏の退社前に印刷されていたと思われるこの本には、マイクロソフト・ウィンドウズの前社長であるシノフスキー氏が、かつてアップル社でスティーブ・ジョブズ氏が果たしてきた役割と同様の「製品マニア」としての役割を担ってくれるだろうというケンピン氏の希望が込められている。
ケンピン氏はシニアバイスプレジデントとして、マイクロソフトとコンピューターメーカーとの関係を監督するなど、社内の重要人物でした。マイクロソフトにこの本についてコメントを求めており、回答次第でこの記事を更新します。また、本日後ほどケンピン氏と彼の著書について話す予定です。