Iphone

ノキア買収から1年、低価格帯のデバイスがマイクロソフトのスマートフォン事業を圧迫している

ノキア買収から1年、低価格帯のデバイスがマイクロソフトのスマートフォン事業を圧迫している

トッド・ビショップ

540_デュアルSIM_マーケティング_03-e1429208168331

ちょうど1年前の今週、マイクロソフトはノキアのスマートフォン事業を70億ドルで買収しました。この買収により、マイクロソフトは長年培ってきたモバイルOS、アプリ、オンラインサービスに加え、自社製のファーストパーティ製モバイルデバイス製品ラインを持つ携帯電話メーカーへと変貌を遂げました。

ルミア1年後、マイクロソフトにとって朗報は、スマートフォン事業が成長していることです。マイクロソフトの最新決算報告で発表されたデータによると、同社は3月四半期に850万台のLumiaスマートフォンを販売し、前年同期比で18%増加しました。

しかし比較すると、アップルは今日の午後に業績を発表し、同四半期のiPhone販売台数が6,000万台に達すると報告すると予想されている。

マイクロソフトは、ハードウェアビジネスがいかに過酷なものかを身をもって学んでいる。スマートフォンの利益率は、特に長年のソフトウェア企業の観点から見れば既に低く、マイクロソフトの成長の源泉である低価格デバイスが、状況をさらに厳しくしている。

マイクロソフトのLumia事業の成長は、主に「バリュースマートフォン」セグメント、つまり同社が過去1年間に発表・発売した低価格帯のLumiaスマートフォンの波によるものです。その結果、同社の四半期報告書によると、直近四半期のスマートフォンハードウェアの粗利益は 、売上高14億ドルに対して400万ドルの損失となりました。

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は、同社の決算発表の電話会議でこの状況を認め、「携帯電話市場におけるバリュースマートフォン分野では引き続き好調を維持しており、今四半期のLumiaの販売台数は18%増加しました」と述べた。「しかしながら、Windows 10ファーストパーティハードウェア計画を実行するにあたり、デバイス全体でコスト削減に向けた更なる対策を講じる必要があります。」

マイクロソフトの今四半期の投資家向けプレゼンテーションで報告されたトレンドは以下のとおりです。(画像をクリックすると拡大します)

ルミア

Windows Phone は海外では一部で強みを持っているものの、他社製の Windows Phone を含めた米国のスマートフォン市場におけるシェアは依然として 1 桁台前半にとどまっている。

comscore-スマートフォン

マイクロソフトは、Windows Phoneをすぐに見捨てるつもりはないようだ。同社は最新の四半期報告書で、「Windows Phoneプラットフォームの成功は、モバイルファースト、クラウドファーストの世界における個人の生産性向上という当社の目標にとって重要な要素です」と改めて強調した。

しかし、こうした傾向は、同社がAndroid、iPhone、そしてもちろんApple Watch向けにも積極的にアプリやサービスをリリースすることで、リスクを回避しようとしている理由を説明するのに役立つ。