
マイクロソフト、Bingは百度との提携で中国でのより大きな役割を目指す
トッド・ビショップ著
マイクロソフトは本日、中国最大の検索エンジンである百度(バイドゥ)との提携拡大を発表した。同国の百度ユーザーに英語の検索結果を提供する。この提携により、世界最大の人口を抱える中国において、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」がより大きな役割を果たすことが期待される。
以前、Baiduと有料検索結果で提携していたMicrosoftは、Baiduとの提携拡大について、次のような声明を発表しました。「BaiduとMicrosoftは、Microsoftの意思決定エンジンであるBingが、中国のBaiduユーザーに英語の検索結果を提供することを発表しました。Bingを利用した検索結果は、2011年7月からBaiduの検索結果ウェブページに表示されるようになります。」
この合意は、グーグルが中国本土から香港へのサーバー移転を決定したことを受け、中国における同社の影響力が弱まる中で成立した。この移転により、グーグルは中国国内のユーザーに検閲のない検索結果を提供できるようになり、中国発とみられる同社へのオンライン攻撃を受けて、政府による検閲に対抗する姿勢を示した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、Bingを利用した検索結果は「間違いなく検閲されるだろう。北京はインターネット企業を厳しく管理しており、中国本土で事業を展開する企業には、人権問題や反体制派への言及など、政府が危険または問題だとみなす検索結果の検閲を義務付けているからだ」と報じている。
マイクロソフトは、検索事業においてGoogleに対抗すべく、米国および世界各地でYahooと提携を進めている。Googleは米国の検索市場において約65%のシェアを占めており、YahooとBingを合わせたシェアは30%にとどまっている。