
アマゾンCTO:クラウドは勝者総取りの市場ではない
ブレア・ハンリー・フランク著

サンフランシスコ – アマゾンの最高技術責任者(CTO)であるワーナー・フォーゲルス氏の見方では、マイクロソフト、アマゾン、グーグルなどがそれぞれのクラウドプラットフォームに新規顧客を引きつけるためにしのぎを削っており、クラウド分野では勝者が一人も出ないだろう。
「我々は常に、これはあまりにも良いビジネスだと言ってきました」と彼は言った。「これは勝者が全てを手に入れる市場ではありません。」
ヴォーゲルス氏は本日、サンフランシスコで開催されたGigaOM Structureカンファレンスに登壇し、Netflix、AirBnB、Instagramといった企業を支える人気のクラウドプラットフォームであるAmazon Web Services(AWS)における同社の戦略について語った。ヴォーゲルス氏は、今後、特にコネクテッドデバイスが市場に投入されるにつれて、顧客はクラウドへの依存度をさらに高めていくだろうと述べた。
「あなたが持っているデバイスは、クラウドに保存されているデータへの単なる窓口に過ぎません」と彼は語った。
ヴォーゲルス氏は、サーバー側に保存したすべてのデータにアクセスでき、トレーニング中にビデオを見たりファイルにアクセスしたりできるトレッドミルを思い描いていた。
エドワード・スノーデンによるリークに起因するNSAのスパイ活動に関する暴露について尋ねられたヴォーゲルス氏は、動揺した様子もなく、今回のリークはAWSの顧客に利用可能なセキュリティツールについて理解してもらうための機会だと考えていると述べた。企業は何よりもまず顧客にセキュリティを提供することに努め、ユーザーのデータの安全を確保するための保護策を講じるべきだと述べた。
米国以外の多くの国々は、スノーデン氏の情報漏洩を受けて、クラウドサービスプロバイダーなどにデータの保管場所に関する一定の規則を遵守させる新たなプライバシー規制を検討している。ヴォーゲルズ氏は、少なくとも現状のままでは、これらの規制はアマゾンにとって問題にはならないと述べた。
「優れたアーキテクチャの原則に適合できないプライバシー規制はまだ見たことがない」と彼は語った。