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4億ドル?ポール・アレンの宇宙ベンチャー「ストラトローンチ」が売りに出されていると情報筋が語る

4億ドル?ポール・アレンの宇宙ベンチャー「ストラトローンチ」が売りに出されていると情報筋が語る

アラン・ボイル

ストラトローンチ機
ストラトローンチの飛行機が4月の初飛行テストで飛行する。(スケールド・コンポジッツ社撮影)

情報筋によると、バルカン社はシアトルの億万長者故ポール・アレン氏が創設した宇宙ベンチャー企業ストラトローンチの売却を検討しており、ある報道によると売却希望価格は4億ドルに上る可能性があるという。

この価格は、協議に詳しいとされる匿名の情報源を引用してCNBCが本日報じた。

数ヶ月前から噂されていたストラトローンチの運命について、ヴァルカン社は新たな発表はなかった。「ストラトローンチは引き続き運用されています」と、ヴァルカン社のコーポレートコミュニケーションマネージャー、アレックス・モジ氏はGeekWireへのメールによる声明で述べた。「お知らせできるニュースがあれば、最新情報をお伝えします。」

ストラトローンチの目玉は、翼幅385フィート(約115メートル)の世界最大の航空機だ。4月に初にして唯一の試験飛行を終えたこの機体は現在、カリフォルニア州モハーベ空港にある同社の巨大格納庫に保管されている。

ポール・アレンが7年以上前に考案した当初の計画は、十分な広さの滑走路の範囲内のどこからでもさまざまな軌道にペイロードを送り込むことができるロケットの飛行発射台として飛行機を利用するというものだった。

時が経つにつれ、アレン氏は自身のイニシャルであるPGAを冠した水素燃料ロケットエンジンの研究にも資金を提供し、宇宙飛行機や極超音速ロケット飛行機など、さまざまな打ち上げ機の設計開発を支援した。

アレン氏が昨年10月に非ホジキンリンパ腫で亡くなった後、妹のジョディ・アレン氏が遺言執行者兼管財人となり、バルカン社とストラトローンチ社を含む遺産の管財人となった。ロケットエンジンと打ち上げ機の開発は中断され、ストラトローンチ社の人員は大幅に削減された。飛行機を空へ飛ばすことが、同社の唯一の焦点となった。

飛行機が飛行した今、モハーベの状況に詳しい情報筋は、ヴァルカン社がストラトローンチ事業の売却について問い合わせを行っていることを確認した。情報筋は、雇用主から公の場で発言する権限を与えられていないため、匿名を条件に語った。

CNBCは関係者の話として、ヴァルカン社がヴァージン・ギャラクティック社を創業した英国生まれの億万長者リチャード・ブランソン氏と、同機と知的財産を4億ドルで買収することについて話し合ったと報じた。

GeekWireの情報筋は、報道のその部分を確認できなかった。彼らは、その数字は推測の範囲の上限であり、そのような売却提案が真剣に受け止められるかどうかはなおさら疑わしいと述べた。

ヴァルカン社がストラトローンチの機体、知的財産、そしてモハーベの施設を売却する場合、より有力な買い手はノースロップ・グラマン社となるだろう。ノースロップ・グラマン社の子会社の一つで、モハーベに拠点を置くスケールド・コンポジッツ社は、ストラトローンチの機体を製造した。また、1年以上前に買収される前はオービタルATKとして知られていたノースロップ・グラマン・イノベーション社は、ストラトローンチの空中発射運用に必要なロケットを提供する契約をストラトローンチ社と締結している。

しかし、ノースロップ・グラマンでさえ4億ドルを支払う可能性は低いようだ。特に、ストラトローンチが提供できる打ち上げサービスがどれほどの市場規模を持つのかが不透明だからだ。世界最大の飛行機が博物館に展示される可能性もある。1940年代にハワード・ヒューズが建造した当時、世界最大の飛行機だったスプルース・グースのように。

リチャード・ブランソン氏のヴァージン・グループは本日の報道についてコメントを控えた。しかし、CNBCの報道には、ブランソン氏らしいひねりが加えられている。億万長者のブランソン氏は、ストラトローンチを1ドルで買収すると述べたというのだ。

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