
アマゾンはヴィクトリアズ・シークレットを破綻させるか? テック大手アマゾンが10ドルのブラジャーのラインを発売か
ジリアン・スタンファー著

長年、ビクトリアズ・シークレットはランジェリー市場の独占状態を保ってきましたが、近年、サードラブやトゥルー・アンド・カンパニーといったeコマースのスタートアップ企業がその支配力を緩めています。ブラジャーや下着の新規小売業者の市場は活況を呈しており、サードラブは昨年、シリーズAの資金調達ラウンドで800万ドルを調達しました。そして、Amazonもその動向に注目しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オンライン小売大手のアマゾンは、まもなく米国で独自の女性用下着ラインを立ち上げる予定。アマゾンは最近、英国でアイリス&リリーというブランド名で安価なブラジャーの販売を開始しており、情報筋はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、数週間以内に米国でも販売が開始される可能性があると語った。

アマゾンのランジェリー市場への参入は、市場の既存のビジネスモデルを覆す可能性を秘めている。ヴィクトリアズ・シークレットのブラジャーの平均価格は40ドルだが、アマゾンのブラジャーは10ドル以下になると報じられている。
しかし、同社がサイズ調整にどう取り組むかは不明だ。ブラジャーはサイズ調整が難しいことで有名で、他のオンライン小売業者は革新的な解決策を模索してきた。

例えば、元Google社員のハイディ・ザック氏がThirdLoveを立ち上げた際、彼女はブラジャーのショッピング体験を根本から変革しようとしました。ザック氏は、ヴィクトリアズ・シークレットのスーパーモデル像から脱却するだけでなく、女性が写真を撮るだけでブラジャーのサイズを判断できるアプリを立ち上げました。このアプリは現在は利用できませんが、サイトは代わりにクイズを用意しています。
しかし、Amazonがオンラインアパレルに進出するのは今回が初めてではない。同社は米国最大の衣料品販売業者になる準備を整えており、昨年はひっそりと7つの自社ファッションブランドを立ち上げた。最近の求人情報を見ると、Amazonが現在、アクティブウェアに注力していることが窺える。
しかし、自社製品販売への転換は必ずしも順風満帆だったわけではない。2015年には、設計上の欠陥を理由に「Amazon Elements」おむつの販売を中止すると発表。Amazonは具体的な問題点を明らかにしていないものの、その影響は想像に難くない。
同社のランジェリー事業への進出が、それほど混乱のないものとなれば幸いだ。