
スペースフライト、スペースXロケットによる衛星打ち上げにグーグルのテラベラを採用
アラン・ボイル著

シアトルに拠点を置くスペースフライト・インダストリーズは、グーグル子会社の地球観測衛星を来年スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げる契約をテラベラと結んだと発表した。
この契約により、2014年にGoogleが5億ドルで買収する前はSkybox Imagingとして知られていたTerra Bellaは、Spaceflight Industriesの打ち上げサービス部門(単にSpaceflightとして知られる)を通じて手配された専用ライドシェアミッションの主要ペイロードプロバイダーとなる。
「現時点では、テラベラが唯一の有力候補になりそうだ」と、スペースフライトの社長であるカート・ブレイク氏は本日GeekWireへのメールで述べた。テラベラのスカイサット衛星はこれまでに7機が軌道上に打ち上げられており、その数は24機に増える見込みだ。ブレイク氏は、2017年後半に予定されているスペースフライトのミッションでテラベラの衛星が何機打ち上げられるかについては言及を避けた。
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スペースフライトは1年前、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地から他社の衛星群を打ち上げることを目的として、スペースXからファルコン9の飛行権を全て購入した。同社は現在、利用可能な容量の90%を販売済みと発表しており、これには10カ国からの20以上のペイロードが含まれる。
テラベラ社の衛星打ち上げにかかる費用は公表されていないが、スペースフライト社の価格表によれば、150キログラムの宇宙船を低地球軌道に乗せるには約500万ドルかかるという。
テラベラの衛星に加え、確認されている搭載物には、星の形成と宇宙嵐の研究も行う韓国科学技術院の技術実証衛星NEXTSat-1、フィンランドの新興企業Iceyeのレーダーマッピング衛星、編隊飛行し無線信号を使って交通機関を監視するHawkEye 360の衛星3基などがある。
「宇宙への日常的、確実、かつ手頃な価格のアクセスに対する業界の期待に、潮流の変化が見られます」とブレイク氏はニュースリリースで述べた。「著名な民間企業が協力して国際的な取り組みを推進する姿勢は、小型衛星コミュニティ、そして社会全体にとって非常に心強いものです。」
スペースフライト社は、2018年までに約120基の衛星の打ち上げ交渉を完了し、さらに150基以上の衛星を軌道に乗せる契約を締結したと発表した。89基の衛星からなる最大の衛星群は、来年、スペースフライト社のシェルパ・タグによってファルコン9ロケットから打ち上げられる予定だ。これらの衛星の一つは、レドモンドに拠点を置くプラネタリー・リソーシズ社が製造した地球観測衛星「アーキッド6A」である。