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マイクロソフトがTeamsの過去最大のアップデートをリリース、生産性ツールへのより深いアプリ統合を追加

マイクロソフトがTeamsの過去最大のアップデートをリリース、生産性ツールへのより深いアプリ統合を追加

ナット・レヴィ

Microsoft Teams のコマンド ボックス。(Microsoft Photo)

Microsoft は、チャットおよび生産性向上プログラム Teams に一連の新機能をリリースしました。これらの新機能はすべて、アプリを離れることなく、より多くの作業をより簡単に行えるようにするという共通の目標を掲げています。

マイクロソフトは、本日から展開を開始する今回のアップデートを、昨年3月のTeamsリリース以来最大のアップデートと呼んでいます。新機能により、Facebookのチャットに写真やGIF画像を投稿するのと同じように、サードパーティ製アプリのコンテンツを会話にインポートできるようになります。ダッシュボード上部の強化された検索バーでは、ニュースや天気予報サイトなどのサードパーティ製アプリから特定の情報を呼び出したり、同僚に電話をかけるなどの特定のタスクを実行したりできます。

GeekWire とのインタビューの中で、Microsoft Teams の主席プログラム マネージャーである Larry Waldman 氏は、Teams がこれらの新機能で解決しようとしている問題の例として、同僚とのランチにレストランを選ぶ問題を挙げました。

「チャットをしていて、製品から離れてしまうんです。特定のレストランを探して、それをコピーするんです」とウォルドマン氏は言います。「それから製品に戻って貼り付けるんです。すると相手はリンクを受け取り、クリックして製品から出て内容を確認し、また製品に戻ってきて返信するんです。もっと良い方法があるんじゃないかと思ったんです。」

MicrosoftがTeamsで目指すのは、チャット、会議、ドキュメントの共同作業、かわいい動物のGIF画像の送信など、仕事で必要なほぼすべてのことを1か所に統合​​することで、オープンオフィス空間のデジタル版となることです。Teamsは、Amazon、Google、Facebookといった世界有数のテクノロジー企業や、新興企業のSlackを含むエンタープライズコラボレーション市場へのMicrosoftの参入を象徴するものです。

Microsoft Teams プログラム マネージャーの Larry Waldman。(Microsoft Photo)

新しく改良された検索バーの機能の一部は、他の生産性向上アプリのユーザーには馴染みがあるかもしれません。スラッシュコマンド(「/」に続けて「away」などの基本コマンドを入力すると不在メッセージが表示される)は、Slackなどのアプリで使用できます。また、検索バーに「@」と入力すると、ニュース記事や写真などのコンテンツを検索できます。TrelloやWrikeなどの他の生産性向上ツールから情報を取得し、Teamsの会話に取り込むこともできます。

GeekWire は、Teams のリリース時にそのデモを受け、他の人気アプリやサービスから使い慣れた要素を借用して、製品の学習曲線を短縮する方法を学びました。

マイクロソフトは、現在Teamsを利用している人や組織の数を明らかにしていません。昨年9月、マイクロソフトはTeamsの利用者数が12万5000組織に増加したと発表しました。これは、2017年3月のサービス開始時の5万組織から増加しています。

Microsoft Teamsは、Office 365サブスクリプションサービスのビジネスエディションに追加料金なしで含まれており、世界181の市場で利用可能です。月間アクティブユーザー数1億人を超えるOfficeパッケージの一部であるTeamsには、大きな成長の可能性があります。同社は、Teamsが競争の激しいエンタープライズコラボレーション市場をすぐに席巻するとは考えていませんが、Teamsを、Officeをエンタープライズ向け主力プログラムとして差別化するための戦略の一環と捉えています。

オースティンに拠点を置くITネットワークSpiceworksが昨年ITプロフェッショナルを対象に実施した調査によると、Teamsの利用は今後数年間で急増すると予想される一方、競合ツールであるGoogle HangoutsやSlackの導入は同時期にわずかな増加にとどまると予想されています。これらの傾向が現実のものとなった場合、調査では、2018年末までにTeamsが職場で最も人気のあるチャットアプリの1つとなり、Microsoftの別のプログラムであるSkype for Businessに次ぐ2位になると予測されています。

この予測は昨年、やや覆されました。同社は、クラウド版Office 365をご利用のお客様の通話、ビデオ会議、ミーティングの主要ツールとして、最終的にSkype for Businessに代わりTeamsが採用されると発表したのです。マイクロソフトはこの移行の具体的な時期については明らかにしていません。