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ハッブル宇宙望遠鏡誕生26周年の誕生日カードに輝く星雲

ハッブル宇宙望遠鏡誕生26周年の誕生日カードに輝く星雲

アラン・ボイル

ハッブル宇宙望遠鏡によるバブル星雲
バブル星雲(NGC 7653)は、カシオペヤ座の8,000光年離れた位置にある散光星雲です。(クレジット:NASA / ESA / ハッブル・ヘリテージ・チーム)

ハッブル宇宙望遠鏡が軌道上に打ち上げられてから26年が経ったが、その誕生日を記念して公開されたバブル星雲の写真は、この偉大な天文台を再び子供のように思わせるだろう。

無生物を擬人化するのは大抵の場合、良くないアイデアです。彼らはそれを嫌うのです。しかし、毎年4月になると、ハッブル望遠鏡の科学チームは誕生日プレゼントとして、目を見張るような写真を公開します。これはハッブル宇宙望遠鏡のためではなく、ファンのためのものです。

この望遠鏡は1990年4月24日にスペースシャトル「ディスカバリー」号に乗って宇宙に飛び立ち、1993年にはミッションを救う一連の光学修理を経て、2009年に最後の整備ミッションを終え、今も息を呑むような宇宙の写真を送り続けている。

ハッブル宇宙望遠鏡はこれまでにも、NGC 7635としても知られるバブル星雲の画像を撮影している。しかし今回、科学チームは同望遠鏡の広視野カメラ3から得た4枚の画像を合成し、バブル星雲の全体像を披露した。

カシオペヤ座に位置し、地球から8,000光年離れたこの星雲は、1787年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって初めて発見された。それ以来、天文学者たちは、この星雲が太陽の10~20倍の質量を持つ恒星から外側に押し出された、幅10光年にわたる輝くガスの殻であることを知った。

ガスの泡は時速60,000マイル以上の速度で膨張しており、周囲の星間物質に対する圧力によって星雲はほぼ完璧な球形に形作られています。

科学者たちはハッブル宇宙望遠鏡の記念日を祝う一方で、もうひとつの喜ばしい出来事、つまり2018年10月に打ち上げられる、より大型で高性能なジェイムズ・ウェッブ望遠鏡の準備も進めている。これで忘れられない誕生日が2つになる。