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マイクロソフト、カナダにAzureクラウドデータセンターを追加、韓国にもサービスを拡大

マイクロソフト、カナダにAzureクラウドデータセンターを追加、韓国にもサービスを拡大

ジェームズ・リズリー

世界中の Microsoft Azure の地域別サービス。
Microsoft Azure の世界各地の地域別サービス。画像は Microsoft より提供。

マイクロソフトは、Azure クラウド プラットフォームを世界中の顧客に近づけるために、世界規模のデータ センターの設置範囲を拡大しています。これは、速度や、場合によっては規制遵守の重要な問題でもあります。

同社は本日、カナダと東アジアでAzureクラウドサービス用の新しいデータセンターを稼働させると発表しました。トロントとケベックシティの新しいカナダのデータセンターリージョンは本日より一般提供開始となり、近日中に韓国にも拡大予定です。

本日の発表により、Microsoft Azureは32のリージョンで利用可能となり、そのうち24のリージョンが現在オンラインです。Amazon Web Servicesは全世界で12のリージョンを有していますが、データセンターの総数はそれより多くなっています。韓国ではAWSが既に2つのデータセンターを保有しており、Microsoftは同地域での追い上げを図っています。

海外顧客向けにデータセンターの増設に取り組んでいるのはMicrosoftだけではありません。Boxは先月AWSと提携し、ヨーロッパとアジアでBox Zonesをオンライン化し、これらの地域の企業にローカルクラウドストレージを提供しています。

欧州企業が海外に保管できるデータ量を制限するセーフハーバー法が世界中で厳しい監視の目にさらされる中、ローカルクラウドストレージのトレンドが熱を帯び始めています。マイクロソフトは現在、海外のデータが米国の法執行機関の手に渡らないよう米国政府と争っており、この問題について議会にも訴えています。