
Cloud Foundry が SAP 顧客向けに一般提供開始、新しいインフラストラクチャの選択肢も提供開始
トム・クレイジット著
SAPは火曜日にクラウドサービスにいくつかの新機能を追加し、顧客に3大パブリッククラウドインフラプロバイダーすべてでワークロードを実行するオプションを提供し、プラットフォームサービス向けのCloud Foundry戦略を完成させた。
Cloud Foundryは、SAP Cloud Platformを通じて約1年前からパブリックベータ版として提供されていましたが、この度、SAP推奨のクラウドPaaS(Platform as a Service)テクノロジーとして一般公開されました。SAPはCloud Foundry Foundationの創設メンバーの1社であるため、この道筋は以前から確立されていましたが、「エンタープライズPaaSの事実上の標準となっていることを考えると、当然の決断でした」と、SAPのクラウドプラットフォームエバンジェリストであるマティアス・シュタイナー氏はブログ記事に記しています。
Cloud Foundry を利用することで、企業はインフラストラクチャ自体と通信する必要がある多くの基盤サービスの開発に煩わされることなく、クラウドネイティブアプリケーションを開発できます。Cloud Foundry Foundation のエグゼクティブディレクターである Abby Kearns が、6月7日にベルビューで開催される GeekWire Cloud Tech Summit で講演します。この講演で、私たちは新たな話題に出会うことになります。
SAPは長年にわたり、自社のソフトウェアを自社インフラ上で稼働させる機能を顧客に提供してきましたが、クラウド上で稼働させている顧客も、大手パブリッククラウドプロバイダーを選択できるようになりました。Amazon Web ServicesはSAPの顧客に既に一般提供されており、パブリックプレビュー版のMicrosoft Azureとデモ版のGoogle Cloud Platformをご利用いただくことも可能です。
クラウドはSAPとライバルのOracleにとって予期せぬ目覚めとなりました。両社は、既存の顧客が既存の環境(および収益源)を維持しながら、新興企業が展開するクラウドネイティブ技術のメリットを享受できるように努めています。こうした統合により、SAPの顧客はハイブリッドクラウド環境をより容易に運用できるようになります。多くの老舗IT組織は、パブリッククラウドへの全面的な移行ではなく、ハイブリッドクラウドを選択しています。