
シアトル、世界のスタートアップエコシステムランキングで9位に躍進
ネイト・ベック著

シアトルは、スタートアップ・ゲノムによる年次グローバル・スタートアップ・エコシステムランキングで9位にランクインし、昨年より1つ順位を上げました。また、エコシステムに関する知識の分野では北米で2位にランクインしました。
これらのランキングは、パフォーマンス、資金、市場へのリーチ、つながり、知識、インフラなどの「成功要因」に関して各地域がどの程度の成績を上げているかを反映しています。
Startup Genome は、300 万社以上の企業、約 300 のエコシステム、世界中の 10,000 人を超えるスタートアップ企業の幹部からの調査結果を使用して、このレポートを作成しました。
「マイクロソフトとアマゾンの本拠地であるシアトルは、米国でも有数のテクノロジー人材の集積地となっている」と報告書はシアトルについて指摘している。「この流入は、これらの巨大企業だけでなく、より多くの企業に恩恵をもたらしている。」

2020年にシアトルは3つ順位を上げてトップ10入りし、それ以来トップ10を維持している。
このランキングでは再び、人工知能、ビッグデータ、分析がシアトルの主要な強みとして挙げられ、ワシントン大学は「機械学習とビッグデータの分野のリーダー」であると評価されています。
このランキングでは、2021年に株式を公開したワシントンを拠点とするバイオテクノロジー企業5社を挙げ、この地域のライフサイエンス系スタートアップ企業にもスポットライトを当てている。これらの企業は、取引件数と総収益の両方で全米をリードしていると、レポートは述べている。
報告書によると、ワシントン州では2021年に549件のベンチャーキャピタル取引に85億ドルが投資され、2020年の約400件の取引で調達された48億ドルから77%増加した。報告書によると、こうした活動のほとんどはシアトルで行われたという。
報告書によれば、シアトルは初期段階の資金調達総額が38億ドルであり、エコシステム全体の価値は世界平均の286億ドルに対して約1090億ドルと推定されている。
「シアトルはスタートアップ・エコシステムの三要素、すなわち一流の人材、活気あるアクセラレーターとインキュベーター、そして増加するベンチャーキャピタルとエンジェル投資家のすべてを備えている」と、アレンAI研究所のCEO、オーレン・エツィオーニ氏はレポートに記している。「シアトルは、テクノロジー分野における次世代の巨大企業を起業し、育成する場所として、目覚ましい成長軌道を維持する態勢が整っている。」