
アマゾンゲームスタジオの責任者マイク・フラッツィーニが退社
トーマス・ワイルド著

アマゾンゲームズの責任者であるマイク・フラッツィーニ氏がその職を辞任する。
ブルームバーグは、フラッツィーニ氏が家族に集中するためにアマゾンを辞めるとスタッフに伝えたと報じた。
フラッツィーニ氏は2009年からAmazonのゲーム事業のリーダーを務めてきた。製品マネージャーからAmazon書籍部門のカテゴリーマネージャーを経てAmazonゲーム担当副社長に昇進し、約18年間の勤務を経て同社を去る。
フラッツィーニ氏がAmazon Gamesで過ごした時間は、まさに遅まきながらの成功と言えるだろう。同社は過去6ヶ月間で、アクションMMORPG『New World』(ただし、そのバラの花は急速に散ってしまった)と韓国からの輸入ハックアンドスラッシャー『Lost Ark』という2つの大きな成功を収めた。
しかし、その時点までにフラッツィーニ氏は、2020年に大いに期待されたヒーローシューティングゲーム「Crucible」の奇妙なキャンセルを含む、奇妙な失敗を何年も主導してきた。Crucibleは最初に市場から撤退し、その後、2回目のベータ版に相当するものを経て最終的にキャンセルされた。
アマゾンのゲーム開発における問題の多くは、フラッツィーニ氏の責任だと一蹴された。中でも最も悪名高かったのは、2021年にブルームバーグに掲載された記事「アマゾンは何でも作れる――良質なビデオゲーム以外」だ。この記事では、フラッツィーニ氏がゲーム業界の新参者であり、業界の錚々たる人材を採用しているにもかかわらず、アマゾン流のゲーム開発に固執しているかのように描かれていた。それでもなお、彼の粘り強さが、少なくともアマゾンゲームズの運命をいくらか好転させたようだ。
3月26日更新: Amazon PRは、Frazzini氏がまだ退社しておらず、「数週間の移行期間」の間は留任する予定であることを明らかにした。
「マイクはAmazon Gamesの創業当初から携わり、彼のリーダーシップと粘り強さがゲーム事業を根底から築き上げる上で大きな役割を果たしました」と、Amazon Games PR責任者のライアン・ジョーンズ氏はGeekWireへの声明で述べています。「『New World』と『Lost Ark』における近年の成功は、彼が築き上げた顧客中心の長期的なゲームビジョンの成果です。彼の貢献に深く感謝するとともに、マイクの今後のご活躍をお祈りいたします。」