
マイクロソフト、コンテナプラットフォーム強化のためオープンソースソフトウェア開発会社Deisを買収
ナット・レヴィ著

マイクロソフトは月曜日、Kubernetesコンテナプラットフォームの使いやすさを向上させるオープンソースソフトウェアを開発するサンフランシスコの企業、Deisを買収したと発表した。

この買収は、Azureを信頼性と拡張性に優れたアプリケーション開発に最適な場所にするという、マイクロソフトの総合的なビジョンの一環です。マイクロソフトのクラウド責任者であるスコット・ガスリー氏はブログ記事で、今回の買収は、先週一般提供が開始されたAzure Container Registryを含む、同社の様々なコンテナプラットフォーム上でサードパーティ開発者がより容易に開発作業を行うことを目的としていると述べています。
「マイクロソフトのクラウドリーダーシップとオープンソースソフトウェアへの明確なサポートに加え、新しいクラウドネイティブアプリケーションの定義、形成、構築を支援するマイクロソフトの幅広い、奥深い、そしてリーチに感銘を受けています」と、Deisの最高技術責任者であるゲイブ・モンロイ氏はブログ記事に記しています。「Azureをコンテナ化されたワークロードを実行するための最高の場所にすることを楽しみにしています。」
Dockerなどのコンテナ技術は、クラウド時代のソフトウェア開発において不可欠なツールとなっています。アプリケーションのコンポーネントをパッケージ化し、異なるプラットフォームやデバイス間でシームレスに実行できるようにします。Kubernetesなどのオーケストレーション技術は、これらのソフトウェアパッケージのデプロイを管理します。
顧客がクラウドベースのアプリケーションを最大限に活用するためにコンテナ技術に注目する中、Microsoftのコンテナソフトウェアへのサポートは、同社のクラウドサービスの競争力にとってますます重要になっています。Microsoftは昨年11月にKubernetesの幅広いサポートを提供することを約束し、2月にはその計画をさらに強化しました。Deisの買収は、その方向への新たな一歩です。
Microsoft のクラウドライバルの 1 つである Google は、Kubernetes を独自に設計し、2015 年に Cloud Native Computing Foundation に寄贈しました。
アプリケーションコンテナと、それをサポートするオーケストレーションサービスは、大きなビジネスチャンスを秘めています。ニューヨークに拠点を置く451 Researchの1月のレポートによると、アプリケーションコンテナ市場は2016年の7億6,200万ドルから2020年には27億ドルに成長すると予測されています。