Watch

英国規制当局:マイクロソフトの譲歩はアクティビジョン買収に関する懸念を「実質的に解消」

英国規制当局:マイクロソフトの譲歩はアクティビジョン買収に関する懸念を「実質的に解消」

トッド・ビショップ

マイクロソフトはアクティビジョン・ブリザード買収の試みにおいて、新たなハードルを乗り越えた。(Bigstock Photo)

マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザード社のクラウドゲームの権利をユービーアイソフトに売却する計画は、コール オブ デューティのメーカーに対する687億ドルの買収を阻止しようとしていた英国の独占禁止法規制当局をなだめたようだ。

英国競争・市場庁(CMA)が金曜日に下した暫定決定は、マイクロソフトが買収を完了するための10月18日の延長期限の1カ月未満前に出された。

当初、この買収を阻止しようとして敗訴した米国連邦取引委員会(FTC)は、第9巡回控訴裁判所で買収を巡る争いを継続している。マイクロソフトは今週、買収を支持する同社の立場を支持する「ほぼ前例のないほど幅広い」企業団体と労働組合を例に挙げた。

CMAの決定は最終的なものではなく、同局は、ユービーアイソフトへのクラウドゲーム権の販売を強制することに関する「限定的に残る懸念」に対処するためにマイクロソフトが提案した追加の救済策を検討中だとしている。

しかし、同庁はマイクロソフトが異議の大部分を克服したと明言した。

「当初の取引とは異なり、マイクロソフトはアクティビジョンのコンテンツに対するクラウドゲームの権利を管理しなくなるため、アクティビジョンの主要コンテンツへのアクセスを自社のクラウドゲームサービスに制限したり、競合他社からそれらのゲームを差し控えたりする立場にはなくなる」とCMAは記し、新たな計画は「今年初めの当初の取引に関して表明された懸念に大幅に対処する重要な変更を加える」と付け加えた。

マイクロソフトの社長兼副会長、ブラッド・スミス氏は声明の中で、同社は「CMAの審査プロセスにおけるこの前向きな展開に勇気づけられている」とし、「10月18日の期限までに完了するための承認を得るために引き続き取り組んでいく」と述べた。