
スペースXのドラゴンカプセルが着水、宇宙ステーションからネズミなどを運ぶ
アラン・ボイル著

SpaceX社のドラゴン貨物カプセルは本日、国際宇宙ステーションから地球へ3,000ポンドを超える貨物と科学サンプルを運び、太平洋に無事着水した。
NASAのケイト・ルービンズ氏と日本の大西卓哉宇宙飛行士は、ISSのロボットアームを操作してドラゴンを係留場所から引き離し、太平洋標準時午前3時11分に離脱させた。「ドラゴンの離脱指示は正常に完了しました」とルービンズ氏は報告した。
ミッションコントロールは、乗組員の努力に感謝の意を伝え、「そしてドラゴン回収チームに順風と追い海を祈る」と伝えた。
その後の5時間半にわたり、スペースXはカプセルが軌道離脱操作を成功させ、パラシュートを使用してバハ・カリフォルニアの南西約300マイルに着水したことを確認した。
https://twitter.com/ISS101/status/769224006897664000
ドラゴンは回収船に吊り上げられ、カリフォルニア州ロングビーチの港に戻される。カプセルと積荷の大部分はテキサス州のスペースXの施設で処理されるが、最も時間的制約のある科学サンプルはカリフォルニア州のNASAに速やかに届けられる。
輸送物の中には、先月ドラゴン宇宙船で軌道上に送り込まれた生きたマウスが入ったケージも含まれており、無重力状態が遺伝子発現パターンにどのような影響を与えるかを研究する研究が行われた。マウスは解剖され、その精子は地球上でマウスの胚の体外受精に用いられる。
日本の科学者たちは、宇宙環境が宇宙飛行士とその子孫の遺伝子の働きに影響を及ぼすかどうかを研究する予定だ。
「この調査から得られる情報は、宇宙で人体がどのように変化するか、そしてその変化が後の世代にどのような影響を与えるかを理解するための代替情報として役立つ」と科学チームは実験のファクトシートで述べている。
ロボット宇宙船ドラゴンは、新しいドッキングアダプター、DNAシーケンサー、そして2トンを超える追加の物資と機器を宇宙ステーションに届けてから1か月余り後に地球に帰還した。
ドッキングアダプターはカプセルの「トランク」から取り出され、先週の船外活動中に設置されました。このアダプターは、今後数年以内に宇宙飛行士を宇宙ステーションとの間を輸送する予定の商用宇宙タクシーの入り口として機能する予定です。