
急ピッチで:ストラトローンチはロケットエンジンのプレバーナーがフルパワーに達したと発表した
アラン・ボイル著

ストラトローンチ・システムズのロケットエンジン開発の取り組みに新たな節目が加わった。故ポール・アレン氏が創設したシアトルを拠点とする宇宙企業は、今週のホットファイア・テストでPGAロケットエンジンのプリバーナーをフルパワーまで上げたと発表した。
ストラトローンチの3Dプリント製プリバーナーは、ロケットエンジンの燃焼プロセスを開始する重要な部品ですが、ミシシッピ州にあるNASAステニス宇宙センターで1ヶ月足らず前に初燃焼が行われました。そしてわずか1年前、このハードウェアはストラトローンチのエンジニアたちの目にはほんの輝きに過ぎませんでした。
「公開記録によれば、これは米国史上最速のプレバーナー開発だ」とストラトローンチの事業開発担当副社長ハンナ・ステプレフスカ・クビアク氏はツイートした。
金曜日の進捗報告によると、ストラトローンチ社はポール・G・アレン氏のイニシャルにちなんで名付けられたPGAの開発を急速に進めているようだ。(このイニシャルは、アレン氏が10月に亡くなって以来、同氏がオーナーを務めるシアトル・シーホークスの選手たちがユニフォームに付けているワッペンにも刻まれている。)
ストラトローンチのビデオクリップに映っている点火時間は19.6秒で、試験が進むにつれて燃焼時間は延長される可能性が高い。他の部品の試験も必要となり、最終的にはロケットエンジン全体の本格的な高温点火試験につながるだろう。
完成すれば、この水素酸素エンジンはストラトローンチが自社開発している幅広い打ち上げロケットに20万ポンド(約9万キログラム)の打ち上げ推力をもたらすことになる。中型打ち上げロケット(MLV)として知られる最初の自社製ロケットは、2022年に打ち上げられる予定だ。
ストラトローンチは、カリフォルニア州モハーベ空港の施設で世界最大の航空機の開発にも取り組んでいます。双胴機で翼幅385フィート(約113メートル)のこの航空機の飛行試験はまもなく開始される予定で、早ければ2020年までに空中発射ロケットのプラットフォームとして使用することを目指しています。最初の打ち上げでは、PGAエンジン搭載のMLVではなく、ノースロップ・グラマン社のペガサスXLロケットが使用される予定です。