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任天堂:スーパーマリオの作者、宮本氏は引退しない

任天堂:スーパーマリオの作者、宮本氏は引退しない

ジョン・クック

宮本(Wikipedia写真)

翻訳で何かが伝わらなかったのだろうか?Wiredは昨日、任天堂の伝説的ゲームデザイナー、宮本茂氏(『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』の生みの親)が、日本のゲームメーカーである任天堂での現職を辞任し、同社でより小規模なプロジェクトに取り組むと報じた。

「社内では最近、『引退します、引退します』と宣言しています」と宮本氏は通訳を通して語った。「ゲーム開発から完全に引退すると言っているわけではありません。引退というのは、今の職から引退するという意味です。」

この発言だけでもゲーム業界全体に衝撃が走り、任天堂の株価にも悪影響を与えた。

しかし現在、任天堂は声明を撤回し、59歳のゲーム業界の巨匠は現職を辞任するつもりはないとロイター通信に伝えている。

「全く事実ではありません」と任天堂の広報担当者はロイター通信に語った。「誤解があったようです。彼はずっと後進を育成したいと述べてきました。辞任するつもりはありません。ご心配なく」

北米事業をレドモンドに構える任天堂は、モバイルゲームやソーシャルメディアゲームという新たな脅威に直面している今、宮本氏の創造力を必要としている。同社はこれまでこれらのプラットフォームへの参入を避け、自社プラットフォーム向けのゲーム開発を選択してきた。

このことから、任天堂は社内で新しいタイプのゲームデザイナーを育成すべき時期が来ているのではないかという憶測が飛び交っている。宮本氏は、若いゲーム開発者と小規模なプロジェクトに取り組みたいと述べた際に、このことを示唆していた。「言い換えれば、開発に5年かかるようなものから始めるつもりはありません」と彼は述べた。

いずれにせよ、任天堂が本日この件に関して発表した声明は以下の通りである[The Guardian経由]。

ビデオゲームデザイナーの宮本茂氏による任天堂での役割は変わりません。彼は引き続き任天堂の開発努力の原動力となります。メディアのインタビューで任天堂における自身の優先事項について語った宮本氏は、社内の若手開発者たちがソフトウェア開発においてより自発性と責任感を持って取り組むよう促していることを説明しました。

宮本氏は、ビデオゲーム開発全般を統括し、製品の品質を確保することを含め、今後の優先事項を伝えようと努めました。また、ビデオゲームへの最初の興味を掻き立てたような斬新なアイデアや経験を追求したいという意欲についても語りました。