Watch

大規模なDDoS攻撃が一部のAmazon Web Services顧客に影響を与えたが、AWSの最高責任者アンディ・ジャシー氏はクラウドの安全性を保証

大規模なDDoS攻撃が一部のAmazon Web Services顧客に影響を与えたが、AWSの最高責任者アンディ・ジャシー氏はクラウドの安全性を保証

ダン・リッチマン

AWS最高責任者アンディ・ジャシー氏(写真:GeekWire)
AWS最高責任者アンディ・ジャシー氏(ファイル写真:GeekWire)

AWS の最高責任者アンディ・ジャシー氏は本日、ウォール・ストリート・ジャーナルの WSJDLive2016 テクノロジー会議で、一部の Amazon Web Services 顧客が金曜日の大規模な DDoS インターネット攻撃の影響を受けたことを認めた。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、攻撃の標的はダイナミック・ネットワーク・サービス社(通称Dyn)で、DynはAWSに「ドメイン名サービス(DNS)を提供している複数のプロバイダーの1つ」である。金曜日の朝に攻撃が始まって間もなく、AWSはDynのDNSサービスの利用を停止し、トラフィックを他のプロバイダーにリダイレクトすることで、サービスを全面的に復旧させたという。DNSは、ウェブサイトの平易な英語名を、インターネットトラフィックをルーティングするコンピューターが使用する番号に変換する。

パブリッククラウド企業やその顧客が攻撃によってどの程度影響を受けたかは明らかではなかった。

こうした脆弱性にもかかわらず、ジャシー氏はクラウドコンピューティングは安全だと強調した。「セキュリティは最優先事項ゼロです」と彼は述べた。「セキュリティなしではGoを通過できません」。そして、パブリッククラウドのセキュリティは、「これまでの投資額、人材、そして投資の規模を考えると、保証されています」と彼は述べた。

セキュリティは重要かもしれないが、「企業がクラウドに移行する最大の理由は俊敏性です」とジャシー氏は語った。

Data Center Knowledge によると、IBM Platform-as-a-Service の顧客もこの攻撃の影響を受けたという。