
最新のTikTokの展開では、マイクロソフトがソーシャルメディアの巨人全体を買収することを検討していると報じられている。
ジョン・クック著

マイクロソフトは急成長中のソーシャルメディア大手TikTokのより大きな部分を買収することを検討している。
フィナンシャル・タイムズの報道によると、マイクロソフトはヨーロッパとインドにおけるTikTokの事業買収の可能性について協議しているという。
マイクロソフトは以前、TikTokの米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアにおける事業に関心を示していた。TikTokの米国事業は約1億人のユーザーを抱え、その評価額は200億ドルから500億ドルに達する可能性がある。
欧州とインドの事業も加えれば、当然価格はさらに上昇するだろう。北京に拠点を置くバイトダンス傘下のTikTokは中国では事業を展開していない。
ドナルド・トランプ大統領は、TikTok買収に9月15日の期限を設定し、買収が成立しない場合は米国における短編動画モンタージュプラットフォームの閉鎖を警告した。また、買収の一環として米国政府への支払いも要求した。
「30%を買うよりも、全部買った方が簡単だろう」とトランプ氏は月曜日に述べた。「どうやって30%を買うんだ? 誰が名前をもらうんだ? 名前は人気がある。ブランドも人気がある…私の個人的な意見としては、全部買った方がおそらく得だ。30%を買うのは複雑だと思う」
マイクロソフトは日曜の声明で、バイトダンスとの交渉に迅速に取り組むと述べた。
「このプロセスの間、マイクロソフトは大統領を含む米国政府との対話を継続することを期待しています」と同社は記した。
フィナンシャル・タイムズは、この取引に詳しい5人の関係者を引用し、マイクロソフトがバックエンド機能の分離の複雑さを理由にTikTokのグローバル事業全体に関心を示していると報じた(購読が必要)。完全買収により、ユーザーは国境を越えてシームレスにアプリを利用できるようになる。
マイクロソフトは、より大規模な買収を行う余裕がある。時価総額は1兆6000億ドル、6月30日時点での現金短期投資は1360億ドルに達している。同社にとって過去最大の買収は、2016年にビジネス系ソーシャルメディアネットワークLinkedInを262億ドルで買収したことだ。