
バブルの噂にもかかわらず、VCは過去10年間で損失を出している
ジョン・クック著

最近、急成長中のインターネット企業に付けられる法外なバリュエーションについてよく話題になります。これは、多くのベンチャーキャピタリストが垂涎の的となるでしょう。LinkedInやZillowといった企業のIPOが急増していることはVCにとって朗報ですが、ベンチャーキャピタルの過去10年間のパフォーマンスは依然としてかなり低迷しています。
少なくとも、ケンブリッジ・アソシエイツが今週発表した新たな調査結果では、そう指摘されている。3月31日までの10年間で、ベンチャーキャピタリストのリターンは依然としてマイナスとなっていることが、この報告書で明らかになった。
VCのリターンは-0.1%でしたが、同時期に10.8%の増益を記録したプライベートエクイティ事業と比較すると、それほど悪くはありません。ナスダック、ダウ・ジョーンズ、S&P 500などの公開市場も、同期間においてベンチャーキャピタリストを上回りました。
これが悪いニュースです。次は良いニュースです。
状況は改善しつつあるようだ。ベンチャーキャピタルの年間リターンは18.5%上昇し、主要株価指数のほとんどを上回っている(この期間ではプライベートエクイティが依然としてベンチャーキャピタルを上回っている)。そして、10年間という期間は、ベンチャー企業に資金を配分する者にとって重要であるものの、リターンがマイナスになる唯一の期間である。
一方、極めて重要な10年間は改善の兆しを見せており、プラス圏に向かっています。(ただし、今週の激しい経済変動が何をもたらすかは誰にも分かりません。この点については、「スタートアップ、IPO、そして市場のボラティリティ:今何が起こっているのかをどう理解するか?」という記事で詳しく取り上げています。)
Cambridge Associates 社がベンチャー キャピタルの 10 年間の収益について語った内容は次のとおりです。
この期間のベンチャー キャピタルの収益はマイナスではあるものの、2010 年 12 月 31 日終了の同期間における -2.0% の収益からは大幅に上昇し、2010 年 9 月 30 日終了の四半期に記録された過去 10 年間のベンチャー キャピタルの収益の最低点からは 4.5% も改善しました。
つまり、VCは依然として損失を出しているものの、以前ほどではないということです。調査結果を詳しく見てみましょう。