
イスラエルの月着陸船が地球を振り返る
アラン・ボイル著

SpaceILのBeresheetミッションチームが本日公開した、イスラエルの月面着陸船が地球に写り込んでしまったセルフィー。
この自撮り写真は、ベレシート着陸機が来月の月面着陸を目指して操縦訓練を行っている最中に、2万3000マイル(3万7600キロ)以上離れた場所から撮影された。
「宇宙船がゆっくりと回転している時に撮影された地球の写真には、オーストラリアがはっきりと写っています」と、ミッションチームは本日の写真に関する勧告で述べています。「また、宇宙船に設置された銘板には、イスラエルの国旗と『アム・イスラエル・ハイ』『小さな国、大きな夢』という文字が刻まれています。」
食器洗い機ほどの大きさで、ヘブライ語で「初めに」という意味のフレーズにちなんで名付けられたベレシート着陸船は、イスラエルの億万長者モリス・カーン氏、ラスベガスの億万長者シェルドン・アデルソン氏、およびその他の個人寄付者から1億ドル近くの支援を受けて、スペースILとイスラエル航空宇宙産業によって建造された。
スペースX社のファルコン9ロケットは、シアトルを拠点とするスペースフライト社の後方支援を受け、2月21日にベレシートを軌道に乗せました。それ以来、ベレシートは楕円軌道を月の重力圏に入る高さまで上昇させるため、一連のロケット噴射を実施してきました。
ベレシートはコンピューターの不具合により初期の軌道修正を1回失敗しましたが、軌道に戻り、月の比較的平坦な「晴天の海」と呼ばれる領域への着陸を目指す予定です。国旗が描かれた銘板に加え、この宇宙船はCDサイズの「タイムカプセル」を搭載しており、子供たちの絵や写真、イスラエル文化に関する情報のデジタルファイルが収められています。
ベレシートは1週間にわたる科学ミッションで月の磁場を測定し、月周辺の高解像度画像を送信する予定だ。月面上に浮かぶ地球のアポロ風画像も間違いなく含まれるだろう。