
TEDキュレーターがハナウアーに反論、シアトルのVCを批判、物議を醸す講演を投稿
ジョン・クック著

ニック・ハナウアー氏が最近行った、アメリカの富裕層への増税に関するTEDトークをめぐる論争は、なかなか収まらない。昨日、GeekWireなどが、ハナウアー氏の経済に関するトークがTEDウェブサイトに掲載されていないと報じた。
「私の主張は、多くの権力者が守ることに大きな利害関係を持つ経済の正統性と政治構造を脅かすものだ」とハナウアー氏はGeekWireへのメールで述べた。
そして今、TEDキュレーターのクリス・アンダーソン氏が反撃を開始した。シアトルのベンチャーキャピタリストであるアンダーソン氏が、講演の実施を見送る決定についてナショナル・ジャーナル紙にメールを送り、意図的に論争を巻き起こしたとして、664語に及ぶ激しい非難を浴びせたのだ。アンダーソン氏はこの件について、「あまりにも誤解を招く内容で、笑えるほどだった…ところが、このメールは我々に対する攻撃的なオンラインキャンペーンを効果的に展開させた」と批判した。
彼は続ける。
「もっと良い講演があると思っていたから選ばれなかったという、取るに足らない話が、どういうわけか検閲に関するスキャンダルに仕立て上げられてしまった。これはまるで、私がニューヨーク・タイムズに電話して、私が書いた論説記事の掲載依頼を却下されたら、彼らは私を検閲している、と言っているようなものだ。」
一方、ビデオアーカイブ全体をオンラインに公開することを検討していると語っていたアンダーソン氏は、ハナウアー氏の講演全文を投稿した。
アンダーソンはこう書いている。「皮肉なことに、間違いなくこの映画は驚異的な視聴率を獲得し、壮大な議論を巻き起こすだろう。そして陰謀論者たちは、これはすべて仕組まれたものだったと言うだろう!」